アローレ今季最多6失点 守備面で大きな課題露呈
写真:大敗に肩を落とすアローレのイレブン。
MATCH REPORT後藤 勝
<東京1部:早大ア式FC 6-3 アローレ>
アローレ八王子にとっては衝撃的な大敗となった。優勝、3位以内を争う早稲田大学ア式蹴球部FCとの直接対決でまさかの6失点。残りあと4試合での逆転優勝、3位以上の可能性は十分残っているが、叩きのめされた上での4位転落に、選手たちは落胆を隠せなかった。
途中までは激しい鍔迫り合いがつづくシーソーゲーム。点の獲り合いで後半4分までに2-2としたが、その後の12分間で3失点。そこで勝負は決した。3点差がついたあとアローレはキャプテンの可児がベンチに下がり、FW木村と交代。キャプテンマークはFWで出場し、前半47分にアローレの1点目を決めていたDF長谷川が巻いた。
「もう点差が開いて前に行くしかなかった。可児さんが下がってもう前に行くという意思の表れなのかなと思って残りの時間プレーしたが、逆に言えば、全体的にもっと前に意識を持ってやれたら、早い段階でもう1点、2点獲れたのかもしれないと感じた」
長谷川はキャプテンマークを継承してからの残り時間についてこう語った。後半44分に6点目を決められ4点差とされたあと、後半48分にPKを決めて3点差まで戻したことはよかったが、長谷川が言うようにもっと前に行く姿勢をとることが出来ていれば、点差を詰められた可能性はあった。
しかし「後半、点差が開いて、一番キツい時間帯になってきて、自分たちの今年の弱さが如実に出た」という後半半ば以降の心身両面での失速が足を引っ張る状況では、それも難しかったのかもしれない。マイケルの愛称で親しまれるFW堀田(悠斗)が大外を激しく上下動してディフェンスに戻るなど個々に奮闘する場面は散見されたが、そうした力を集約することが容易ではない試合の流れになっていた。敗れたとはいえ3得点は立派なはず。しかし多すぎる失点が、アローレの頑張りをかき消していた。
「今年あまり点が獲れていない、複数得点での勝利がないことが課題だったので、3点獲れたことは収穫ではあるが、それ以上に6失点した守備の脆さが課題だった。昇格に向けた争いはまだ終わっていないので、もう一回攻撃も守備も仕切り直してやっていかないといけない。そこは諦めずにやらないといけない」
長谷川はこのように反省した。ただそのためには分析が必要だ。この日はアローレが守る隙を与えてもらえないような早稲田のすばやい攻撃もあるにはあったが、本来は気をつけていれば守れそうな局面で、ピッチの中央部分に花道をつくられ、アローレが無抵抗であるかのようにボールを運ばれてしまったシーンも散見された。そこは映像を見て十分に修正可能なところであるはずだ。「最後の個の1対1のデュエルのところだったり、しっかりマークにつくことを普段の練習でもっとやる癖をつけないと試合では出来ないなと、自分は今日フォワードだったので、前から見てすごく感じた」と、長谷川。ここは次節以降、改善が必要なポイントだろう。
「語弊があるかもしれないが、自分たちは関東昇格をめざしているクラブで、普通の社会人クラブではない。そこは結果がついてこないといけないと思う。リーグ戦はあと4試合しかないが、最終的な目標はやっぱり関東昇格、そこの目標をブレさせることなく、3位以内に確実に入れるようにしたい。残りの4試合は本当に勝つしかない。覚悟を持って、自分だけじゃなくて全員が覚悟を持ってやれればいいと思う」
長谷川はこう言って前を向いた。試合が終わった直後は打ちひしがれ、疲弊した様子が目立った選手たちも、冷静になれば覇気を取り戻すだろう。上位3クラブとの勝点差は少なく、逆転優勝、3位以上の可能性は残っている。剣ヶ峰のようにギリギリの状態かもしれないが、1試合1試合を大事に闘っていくことで道を切り開いていきたいところだ。
(後藤勝)
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