TOKYO FOOTBALL

写真:関東リーグ昇格を決めたSHIBUIYA CITY。(2024年11月)

 

COLUMN

SHIBUYA、昇格までの歩みと近い未来 山内会長に聞く(下)

|後藤勝|コラム

(2/2)

ピッチ内のチームだけでなく、ピッチ外のクラブとしての成長も促進していかなくてはいけない。これまでは都リーグを戦うだけの予算を組んでいればよかったが、ここからは最終的にはJリーグやJFLといった全国リーグでやっていけるだけの体制を準備していく必要がある。そのためのステップとして、関東リーグで運営の経験を積む間に、収益の構造を変化させていかなくてはいけないし、より多くの予算を組まなくてはいけない。

「予算規模を考えると、関東1部の上位クラブと比べてまだまだウチは足りないと思っています。ピッチの中を頑張るのと同じか、もしかしたらそれ以上に外を頑張らないとその先は見えてこないという危機感みたいなものは、めちゃくちゃありますね。関東1部は年間予算が5億円くらいないと勝ち上がれないんだろうなと思っています。少なくとも強化費で2億。今年のウチが大体1.5億円くらいなんですよ。来年も2億には届かないだろうというところから、再来年に2.5倍になれるかっていうと、正直なれないと思ってます。なので、5億のラインに達するまであと3年、4年くらいはかかるだろうなというイメージでシミュレーションをしています」

そして、今後は無料試合を徐々に有料試合に切り替えていき、より多品種のグッズを、より大きな規模で販売する、Jクラブのようなマーチャンダイズを試みていくことになる。

「収益の話で言うと、いま興業としてのビジネスは出来ていなくて、基本的にはスポンサーさんの売り上げがほとんど。そこを伸ばしていって新しい商材をつくることは当然やりながらも、ファンの方に対していままで以上の価値を提供して、それに対して対価をいただく、それは入場料なのかグッズなのかトークンなのか、いろいろなやり方があると思うんですけど、当たり前のことを当たり前にやるというのが、これからやらなきゃいけないところかと思っています」

写真:SHIBUYA CITY

都リーグまでは、あらゆるクラブがコンパクトサイズ。すべての課題を細部まで把握してコントロールし、動かすことも可能だが、関東リーグ1部まで昇格するとJFL、そしてJリーグと地続きになろうという段階だ。大きなヴィジョンを掲げて世間と対峙し、抽象的な思考も求められるだろう。運営、経営の戦略判断を下していくリーダーの重要性が浮き彫りになるが、山内会長はまさにそういう仕事をしていこうとしているようだ。

「ぼく個人に関して言うと、この数カ月以内に起こる問題よりは、数年後に来るであろう問題を中心に動いています。直近の課題解決という意味では代表者の小泉がやっているので、そういう役割分担でいま動いています。ぼくらが渋谷の唯一無二のクラブだと思ってもらえるためには、ぼくらもそれ相応の情報を発信していくとか、クラブにもっと関わってもらえるようなきっかけ、仕組みをつくるとか、地域に対してクラブがいろいろな仕掛けをしていく必要があると思っています」

遠征ひとつとっても他県への移動が当たり前になってくる関東リーグ。1部ともなれば有料試合の賑わいはJFLやJ3にも匹敵する。地域リーグに昇格するクラブにとっては夢が拡がると同時に、困難が増えることにもなる。この壁をどう乗り越えていくのか。都リーグにいる間に大きく育ったSHIBUYAが2025年にどこまでやれるのか、そこに人々の耳目が集まりそうだ。

(了)

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