Criacaoとアローレ 互いに譲らずドロー
写真：中盤でぶつかるCriacaoの戸部とアローレの可児。
東京1部Criacao 0－0 アローレ
3位Criacaoと4位アローレの上位対決。初の関東大会出場を目指す両者の一戦は、互いに譲らずスコアレスドローに終わった。
前半は2連敗中で後がないアローレの強気な姿勢がピッチに出ていた。秋間監督が「前に前に。前を向いて」と果敢にベンチから指示を送り、選手は縦への意識を徹底し、中盤の可児が前を向いてパスを散らし、前線の大塚、長谷川が絡んでゴール前に迫る場面を何度も作った。試合後に秋間監督は「今日はよくできていた方だと思う」と振り返ったように、徐々に目指すサッカーは浸透しつつある。だが、惜しむらくはやはり最後の精度。決まれば勝ち点3を得ていた後半追加タイムの長谷川のシュートもわずかに枠を外れた。
一方のCriacaoも前半はCB中川らが守備で奮闘し、少ないながらも決定機は創出。後半はFW原に代えて竹野を投入すると前線で起点が生まれて押し返す。途中からは芥川がトップ下でドリブルシュートやスルーパスを見せ、さらに終盤にかけて持ち前の粘り強さをチーム一丸で発揮し、セカンドボールの回収、カウンターで強引に攻め続けた。ただ、こちらも石川、竹野のシュートが決まらずタイムアップ。
両チームともにシュートは7本。試合後はどちらも決定力不足を嘆いたが、その一方で互いのGK、守備陣が最後まで粘り強くゴールを阻む姿が印象的な好ゲームでもあった。順位は変わらず3位と4位のままで、残り3試合、優勝、ベスト3、関東大会出場をかけた戦いはもうしばらく続く。
Criacao FW竹野「決めきれないところが課題」
「チーム的にはここで勝ち切らないと、一つ上のレベルにはいけない。でもあと一歩が足りなかった。そこが反省点だと思う。自分に求められているのは得点で、点を取るためにピッチに入った。結果的にシュートの数が増えたことは良かったが、そこで決めきれないところは課題。負けられない試合が続く中で、自分の得点で勝ち切りたいし、優勝はチーム全員の目標。一つ一つ落とさないように取り組んでいきたい」
アローレ MF可児「最後のクオリティーが足りない」
「自分たちは勝ち点3を取らなくてはいけない状況だったので、引き分けで終わってしまったのはシンプルに悔しい。戦う姿勢、走る姿勢、自信を持って仕掛けていく意識が出たのは最低限よかったが、最後のクオリティーが足りない。シュートチャンスの一つ前の判断や過程も含めて、チーム全体でもっと意識を合わせていかなくてはいけない。残り3試合は勝つしかないので、自分たちの原点とするところのハードワークと仕掛ける意識を今日以上に出しつつ、最後のクオリティーを練習から全員で向上させたい」
東京都社会人サッカーリーグ1部
