東京海上、鮮やか発進 新主将2ゴールで牽引
写真:今季ファーストゴールを決めた東京海上の主将MF林。
東京1部東京海上 5-1 FLUTTO
昨季は7位と振るわなかった東京海上が3年ぶりのリーグ制覇に向けて好スタートを切った。
出足こそ若いFLUTTOの勢いに押し込まれたが、18分に新主将のMF林がエリア手前のこぼれ球をDFと交錯しつつも強引に右足で蹴り込んだ。「それまで1本も撃てていなかったので、フィフティフィフティのボールだったが、とにかく何かを起こそうと」。この主将の一撃でチームは目覚め、勢いづいた。それはFLUTTOの序盤の勢いとはまた別のもの。
アンカーの小松から強めの縦パスが前線の選手たちへビシビシと通り、両サイドハーフの倉持、藤沢は縦に、横にドリブルを仕掛け、チームがやろうとするサッカーがどんどん表面化されていく。32分にはエリア内で穴吹が倒されて得たPKを林が決めて2-0とした。
こうなると集中力が途切れていくのが若さゆえのFLUTTOで、逆にそういった弱みを巧みに突くのもまた東京海上の強さ。39分に芝山のシュートの跳ね返りをFW村上が頭で押し込み、前半の追加タイムにはCKから蛭田が決めて4-0。試合は前半で決まったようなものだった。
後半は小松が追加点を決めたあとに1点を返されたが、5-1で開幕戦を終了。相手が昨季辛うじて残留を果たしたFLUTTOとはいえ文句なしの快勝に林は「試合前は(スコアよりも)勝つことが最大の目的だったが、これだけの点差をつけて勝てたことは自信になる」と頬をゆるめた。
この日は新卒選手たちのお披露目はなく、次節以降に新たな若手のスパイスが加われば、今季はさらに進化した東京海上が見られるかもしれない。
東京都社会人サッカーリーグ1部