プログレッソが初優勝 関東大会へ クラブ選手権
写真:大会初優勝を飾ったプログレッソ東京。
全国クラブチームサッカー選手権・東京大会は14日、プログレッソ東京(東京2部)-府中アスレティック(同3部)による決勝(35分ハーフ)を世田谷区・駒沢補助競技場で行い、プログレッソが2-1で逆転勝ちし、大会初優勝を飾った。1-1で迎えた51分に途中出場の橋本大地が決勝点を奪った。プログレッソは東京代表として関東大会に出場する。府中アスレティックは9分に土澤司が先制しながら、リードを守れず、好機で追加点を奪えなかった。
準決勝に続き逆転勝ち 橋本が決勝点
リーグ戦では開幕5連敗中と冴えないプログレッソだが、この大会では1回戦、準々決勝、準決勝と3連勝中。勝ち上がる中でチームの勢いがふくらんでいき、徐々に忍耐力、勝負強さも身につき、準決勝に続く逆転勝ちで初優勝をつかんだ。
開始早々、裏を取ったFW加藤がエリア内のシュートチャンスを逃すと、9分にセットプレーの流れから府中アスレの土澤に強烈な左足の一撃をくらって失点。だが、主将のCB丸山は「準決勝も逆転勝ちできたし、じれずに我慢強く戦えた」と若い格下の相手を勢いに乗せず、23分にはCKからFW加藤が頭で叩いて効率よく同点。
後半は互いに縦に早い攻防が繰り返される中、途中出場の橋本が好機を仕留めた。51分、相手の前に出てくるプレスを中盤でうまくダイレクトをはさんでひっくり返し、右サイドから遠藤がスルーパス。橋本がオフサイドラインの駆け引きをタイミングよくかいくぐると、そのまま飛び出すGKをかわしてゴールに流し込んだ。以降も球際、攻守の切り替え、ゲーム運びとプログレッソが一枚上手だった。
主将の丸山は「リーグ戦で勝てない中、この大会を通じて今の状況を払拭したかった。チーム全員でもう一度団結できたと思う」と喜びを語り、関東大会に向けては「社会人になって関東大会という選ばれたチームしか出れない大会に出場できるのはすごく楽しみ。東京代表としてのプライド、今日敗れたアスレさんの思いも背負って頑張りたい」と意気込んだ。
関東1都7県の各代表チームが出場する関東大会は8月24日から山梨県で開催され、9月に福島県・J ヴィレッジで行われる全国大会出場を目指す。
大会日程・トーナメント表