南葛 決定機逃し、今季初の無得点敗戦
写真:決定機を逃して悔しがる南葛の大森。(写真:小林渓太)
関東1部東京U 1-0 南葛SC
東京Uの堅守破れず シュート12本も空砲に
南葛SCの勝ち点が伸び悩んでいる。関東サッカーリーグ第6節でエリース豊島FCに1-2で敗れ今大会初黒星を喫すると、第7節では東京23FCと3-3、第8節では流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎と2-2の引き分け。そして7月5日に味の素フィールド西が丘でおこなわれた第9節では東京ユナイテッドFCに0-1で敗れた。無得点は第2節の桐蔭横浜大学FC戦以来であり、かつ無得点での敗戦は初。直近の4試合、勝ち星から見放されている。
東京Uの守備は堅かった。強いプレッシャーをかけられて南葛は最終ラインのビルドアップを阻まれ、中盤で潰され、そこを通過して前進してもサイドでクロスの芽を摘み取られる。ゴール前中央に到達しても相手の2センターバックを引きずり出すことが出来ず、背後に飛び出すチャンスがあってもそれを得点に結びつけられない。サボらずに多くの人数が前を向き上がっていくスタイルの攻撃そのものは機能して、その南葛らしさを見せた場面は少なくなかったが、ファイナルサードに入ってからの雄弁さが欠けていた。
「前に運べているし、ゴールには迫っているので、その回数を増やしていくこと。1本1本の精度を上げていくということが課題になってくると思う。最後の決めきるところをもっと厳密にこだわってやっていかないといけない。ほとんどの時間帯でボールを持って、ゴールに迫る回数も多く、ウチが攻めていた。そのなかで自分たちの時間の時に決めきらないとこういう落とすゲームになると思うので、そこの精度が課題かな、と」
フル出場したMF中村はこう語った。どのように相手を釣り出しギャップをつくりスペースを衝いていくのか、戦術面の追求も必要になってきそうだが、シンプルに12本のシュートがあって無得点ということを考えると、彼が言うことももっともではある。道中の運び方に関しては練度が向上していても、ゴール前の攻防に優れないことで成績が足踏みしてしまうのはもったいない。
走り込みで絶え間ないハードワークを実現している東京Uを相手に後半、主導権を渡す時間帯が生じたことも課題ではある。前半に圧倒してそこで試合を決められなければ、後半の失速によって勝利を逃すことにつながるからだ。2節前にも東京23FCを相手に後半3失点を喫し、追いつかれての引き分けを味わったばかり。ただ今節の場合、後半38分の二枚替えでアディショナルタイムを含む最後の10分間に関してはもう一度攻勢をかけたことが救いだった。
「交代選手が『ゲームを変えていくぞ』という雰囲気をつくってくれるので、それが最後の10分でもう一回息を吹き返して攻めるところにつながってくる。そういった途中出場の選手に負けず、最初から出ている選手がもっと前半から後半まで圧倒し続けるということをやっていかないといけない」
南葛が信念を曲げたり、スタイルを変えるということはありえない。質をさらに向上させ、相手を凌駕する力を手に入れられるかどうか。ここが正念場だ。
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