三菱養和、連敗を5でストップ 途中出場MF今井のゴールで決着
写真:6試合ぶりに勝ち点3を手にした三菱養和。(写真:石川美紀子)
東京1部三菱養和 1-0 東京蹴球団
後半2枚替えが奏功 個の力で状況を打開
6月14日は各地で東京都社会人サッカーリーグ1部第8節9試合中7試合が開催された。三菱養和調布グラウンドでの三菱養和SCと東京蹴球団の一戦は、宵闇に照明が点く後半15分頃まで0-0で拮抗したが、後半17分から途中出場のMF今井がゴールを決めて養和が先制。最後は5-4-1のベタ引きで守りきり、連敗を5で止めた。
「最近は5連敗していて、チームの雰囲気も勝ちたいあまりにちょっと焦っているところがあった。そこで原点に立ち返り、明るく元気なところを取り戻そう、という1試合だった。その雰囲気で途中から入った自分や、まっすー(MF増田)くんも養和らしさ全開で出来、得点につながったと思う」
均衡を破ったヒーローの今井はこう語った。もともと、三菱養和はビルドアップから細かいパスのつなぎで前進していきたい志向がある。同時に出場し、同じ2シャドーに入った増田を含めてティキ・タカの要領でボールを動かしていきたいという狙いで、楽しくプレーできたようだ。
握って前進しようとする三菱養和、鋭くクロスを入れてくる東蹴という対比で、それぞれがそれぞれの戦い方で持ち味を発揮しながらも決め手を欠き、後半の途中までは引き分けで終わりそうな試合展開だった。その画を変えたのが選手交代。社会人同士の試合で互いにどうしても後半はペースが落ちていくところ、フレッシュな選手の投入でまだ東蹴が対応しきれないうちに、三菱養和が得点を奪った。
自陣左サイドの低い位置から出たボールがFW吉井に入り、その落としを回収した今井が背後に出てゴールイン。最終的には今井の技術、個人戦術、スピードといった個の力で相手守備陣に優り、決めた形になった。
「郁哉くん(吉井)が巧く相手を抑えてキープしてくれて、落としも巧かった。自分が走り込んでゴールにそのまま一直線に。ファーストタッチも決まって流し込めたと思う。ボールが郁哉くんに入った時点で自分のほうが相手より速く走り、相手を置き去りにした上に、郁哉くんの落としも自分のファーストタッチもと、うまくいったことが連続して得点につながった」
このようにゴールシーンを振り返る今井は三菱養和SCユースを卒業したばかりで、来年1月に渡米するまでの今シーズン限定で社会人チームに所属している変わり種。「どうしても短い期間になってしまうので、ここでプレーしている間にチームに貢献したいとずっと考えていた。やっとここでひとつ貢献できてよかった」と言い、笑顔が絶えなかった。ユース時代はボランチで、個の力で相手を剥がし置き去りにするような得点はなかったというが、この試合で見せたプレーはまさに快足アタッカーのしわざ。1年間限定ながら、社会人の三菱養和に強力な武器が備わり、貴重な勝利を手にしたホームゲームだった。
東京都社会人サッカーリーグ1部





