アローレ、無敗のシュワーボ破る
写真:前半にエリア手前からミドルを決めるアローレの長谷川。
東京1部シュワーボ 1-2 アローレ
劣勢から地道に反撃 長谷川ミドル、鈴木がPK決勝点
前節、ゲームの入り方、前半の戦いに課題を残したアローレは、FW鈴木燦いわく「この1週間はそこだけにフォーカスした。前節みたいな甘い入り方をしたらのみ込まれるぞ」と。にもかかわらず、12分に相手の得意な形、セットプレーから栗原、大沼の連係にやられた。さらに失点だけでなく完全にシュワーボにのまれたように両サイドを押し込まれ、ボールをつながれ、FW栗原には自陣で優雅なプレーを許した。
その時間帯に2失点目を喫しなかったことが救いだが、自らのペースに持ち込む手段はなかなかみつからない。ただ、明確な糸口はさておき、前半の25分を過ぎたあたりからは明らかにアローレの反撃が始まった。FW鈴木がいうには「押し込まれるのは想定内。苦しい時に自分が前線でルーズボール、クリアボールを拾っておさめることでチームが楽になる」。クリアボールに懸命に食らいつき、遠目からでも1本シュート。そしてトップ下の長谷川も1本と、地道に積み重ねることで一歩ずつ敵陣に前進した。
全員が相手陣地まで侵入すれば、左CB長井のクリアは今度は精度の高いゴール前へのクロスに変わり、一列前の両サイドはドリブル、クロスにシュートの選択肢が加わり、FW鈴木は頭でボールに触れればゴールに直結する。いつしかシュワーボを自陣に閉じ込め、エリア手前の踊り場にスペースが空き始めた。39分、ガードを固める相手に長谷川がミドルを突き刺し同点。
52分にはエリア内でMF松田が倒されてPKを獲得。これをFW鈴木が左のポストに当たって入るという、一瞬ヒヤリとしたようなゴールで逆転。シュワーボが立ち直る前に2点を奪った。
以降はチームで「守りに入るな」と足並みは揃えつつも、当然時間経過と共に逃げ切りの陣形へシフト。 前半に見た光景が今度は真逆となり、シュワーボが一方的にボールを握って攻め、アローレはゴール前をひたすら固める展開。ただ、違ったのはゴールへの道筋。密集を無力化させる空中からの攻め、長身のFW栗原に頼るシュワーボの戦法は逆にアローレにとって的を絞りやすかったか。時間が経過するたびに歓喜の勝利は近づき、集中力は増し、一丸で守りきった。
無敗の相手に下を向かせたこの白星。今季いまひとつ結果を残せていなかったアローレにとっては大きな自信になるだろう。
自ら志願しPKで決勝点を決めたFW鈴木は「今日のために頑張ってきたのでこの勝ちは大きい。でも自分たちが目指すのはあくまでも関東。慢心せずにやっていきたい」。PKのシュートコースが左ポストに向かっている時は「生きている心地がしなかった」という鈴木も、最後は充実感に満ちた表情で切り上げた。
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