4戦無得点で4連敗 東蹴、苦しい状況続く
写真:終盤に前線で競り合う東京蹴球団の氏橋。(写真:石川美紀子)
東京1部三菱養和 1-0 東京蹴球団
失点シーンよりも得点がなかったことのほうが問題
6月14日の東京都社会人サッカーリーグ1部の第8節では、ここまで3試合連続無得点で敗れている東京蹴球団がその苦しい状況からの脱却を図ったが、5連敗中だった三菱養和SCに0-1で敗戦。無得点での連敗が4に達し、垂れ込めた暗雲を払拭することは出来なかった。
東蹴はビルドアップからの前進を狙う三菱養和にボールを持たせ、構えた状態でのいい守備から奪ったあとにすばやくボールを展開し、手数少なく鋭い攻撃でゴールネットを揺らそうという戦い方だった。ボランチのMF金野がややフリーなポジションをとりながらピッチのそこかしこで柔軟に出し手となり、右サイドのMF鈴木(亮祐)がクロス、中央でFW高木がシュートという役割分担であり、またMF廣澤やMF梅津がアクセントをつけて意図のある攻撃をしようという姿勢は悪くなかったものの、最後まで相手ゴールを割ることはなかった。
ただ、そのシャープさがあると感じられる攻撃は、必ずしも狙い通りのものではなかったようだ。ボールの供給役であり続けた金野は次のように攻撃面を振り返った。
「(良くなかったところの)一番には下からもう少しビルドアップしてつなげるところと、あとは前が持った時に前に急ぎすぎて、攻撃がバタバタしてしまうようなところがあった。もう少しヨコに揺さぶってから両サイドの背後にあるスペースを狙えたら、もっと効果的な攻撃が出来たのではないかと思う。(もうひと手間かけてから?)ハーフラインの後ろから早い段階で蹴っても、結局(前のほうで)1対1の同数になる。もうひとつ中盤のラインより前に進入してから背後を狙ったほうが効果的だったかな、と」
ファイナルサード以降の最終段階から逆算すると、仕掛ける段階での工夫が少し足りなかったのだろう。無得点で終わった背景にはシュート数の不足があるが、これはイコール決定的なチャンスが少ないということであり、さらに遡るとその前段階の改善が必要になってくる。ただ活動日数が少ない純粋な社会人のクラブチームとしては、この課題を克服していくことが容易ではない。
「いまは週に1回しか集まれていないので、今日の試合の課題、先週の課題といったものを、次の週になかなか積み上げていけていない。そこはピッチ外の会話などでコミュニケーションを図り共通認識を持たないと、今日で4試合連続無得点、これが5試合、6試合に伸びて前半戦が終わってしまう。チーム全体で変えていかないとまずいと考えている」(金野)
後半21分の失点は相手の交代直後。最後は個の力の差であっさりと抜かれてしまったが、これは第5節のクリアソン新宿プロクリアル戦でもあったもの。この守備についても個の問題というだけでなくチーム全体の問題として引き締めなければいけないのだろうが、しかしアクシデントも含めてどの試合でも1失点を喫する可能性はあると考えれば、やはり1試合に最低1得点を挙げて引き分け以上に持っていけない状態のほうが、より問題なのではないか。
「セットプレーの機会があれだけあって獲れなくて、となると、もう失点というより点を獲れていないことがやはり一番の問題。改善しないといけない」と、金野。連敗から脱出するべく、ゴールを奪う手段の追求が喫緊の課題となってきている。
東京都社会人サッカーリーグ1部
