東京サッカー [TOKYO FOOTBALL]

写真:HBOは東京ベイに敗れて2敗目を喫した。

東京都リーグニュース

HBOは2敗目 東京ベイに後半勝ち越し許す

写真:HBOは東京ベイに敗れて2敗目を喫した。

MATCH REPORT後藤 勝

<東京2部3B:HBO東京 1-3 東京ベイFC>

 約5分間で試合会場への搬入を済ませてそのままキックオフというタイトなスケジュールで迎えた東京都社会人リーグ2部3ブロックのHBO東京対東京ベイFCの一戦は、ホーム側のHBOが1-3で敗れる結果となった。HBOは今シーズン2敗目で通算成績は1勝2敗。

 開始から間もない前半6分、スルーパスに抜け出したMF江川が冷静に決めて東京ベイが先制。しかしその後は落ち着きを取り戻したHBOがペースを掴む。3バックでワイドを起点に攻める東京ベイに対し、HBOは適切なポジショニングでサイドに蓋をすることでボールの供給を寸断。逆に自らがボールを保持してチャンスを何度となくつくり、23分にはゴール前の混戦からMF眞坂が押し込んで同点に追いついた。前半の終わり際にはあわや失点の危機を迎えた東京ベイのチームメイト同士が口論となるほどHBOの攻撃は鋭く、試合の天秤はホーム側に傾いたかに見えた。

 しかし「次の1点をどちらが獲るかが重要だ」とハーフタイムに話し合い、後半に臨んだHBOだったが、セットプレーで不覚をとった。後半21分、左コーナーキックを東京ベイのMF湯澤が頭で決めて勝ち越しに成功すると、HBOはそこから打開できなくなる。試合終了間際の後半ロスタイムには右コーナーキックを東京ベイのFW加部が頭で決めて2点差に拡げ、タイムアップの瞬間を迎えた。

 後半、東京ベイが4バックに修正してきたことも競り負けた要因のひとつだが、1-2となったあとは相手の個の力に押し込まれた印象もあるHBO。泉監督はこの時間帯を捉えて「少し打たれ弱い。失点したあとのメンタルの持ち直しがうまくいかない」と言い、反省した。

 海外のプロクラブに選手を送り出す取り組みをおこなっているHBOは、今年の夏か冬に海外行きを希望する選手、また、ブレイク期間で一度日本に戻り次の出国まで登録している選手、海外でのプレー後に復帰している選手で今シーズンのチームを編成している。海外経験者は時間帯による戦い方の変化や試合を落ち着かせることに長けているだけに、メンタルの持ち直しに要する時間を縮めていくことが出来れば成績の向上にもつながりそうだ。まだまだ序盤戦、1部昇格を諦める段階ではない。
(後藤勝)

東京都社会人サッカーリーグ2部

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