SHIBUYA、巧みな試合運びの東京Uに屈す
写真:開幕戦に敗れて肩を落とすSHIBUYA。(写真:小林渓太)
関東1部東京ユナイテッド 2-0 SHIBUYA CITY
「相手に付き合いすぎた」とキャプテン土田
4月4日の関東サッカーリーグ1部第1節では関東2部からの昇格組が揃ってデビュー戦で黒星を喫した。昨年の関東2部で2位だったSHIBUYA CITY FCは、昨年の1部王者である東京ユナイテッドFCにアウェイで挑み、0-0で折り返した後半に2失点。1部の洗礼を受けるかのような内容で敗れた。
18時から20時まで、強い風に大量の雨を叩きつけられ、滝に打たれるような2時間を過ごした赤羽スポーツの森公園競技場(人工芝)。ここでSHIBUYAは前半、風上側に当たる右側のエンドだったが、その45分間は無得点。風上のうちに1点を獲れなかったことで、試合展開の上で不利な状況に陥った。
ただ、キャプテンのMF土田はその環境だけが敗因ではないと考えているようだった。
「環境どうこうというより、やはりディフェンディングチャンピオンの力というものを感じた。ぼくらにしてみれば難しい試合展開になってしまった、これをしっかり教訓にして、次の試合につなげていきたい」
土田がこう言うように、SHIBUYAはある程度ボールを持ち前進し、チャンスをつくることはできたが、それが直接スコアに反映されず、試合展開の上では、相手にボールを持たされているのに近い結果になってしまった。というのも、東京UはSHIBUYAに攻め込まれてもしっかり守って耐え凌ぎ、後半開始直後と後半終了間際という重要な時間帯にゴールを決め、最終盤はボールをコーナーで保持して試合をクローズした。勝負どころを見極める目、試合運びの巧みさ、そして強度の高さといったところで差がついた。
「ぼくら自身も、あまり自分たちらしい試合ができなかったと思う。どこまで相手に合わせてやるのか、僕らの強みをどこまで出せるかが、勝率が上がるか上がらないかを左右するのだと思うが、今日はちょっと相手に付き合いすぎた。そこもぼくがしっかりと発信していかなくてはいけないところだった。今日は悔しい負けだと感じている」
振り返れば、アディショナルタイムを含めた94分間全体を通しては、切り替えがすばやい東京Uのペース。その時間帯が多くなれば、当然東京Uが優位に立つ。もっとSHIBUYAがペースを意図的にチェンジさせながら自分たちの時間帯を多くつくり、主導権を相手に渡さない工夫が必要だったのかもしれない。その意味ではキャプテンの土田からその変化の必要を発信し、ピッチ内で修正していかなくてはいけなかったのは事実だ。
ただ、2点差というスコアほど力の差はない。SHIBUYA CITYが志向するフットボール面での質は高く、オン ザ ボールでは優れた組み立ての能力を発揮する。失点も事故的なコーナーキックとPKで、流れのなかではやられていない。昨年の王者に負けた悔しさはあっても、かなわなかったというショックは無きに等しい。問題はこの敗戦を次節以降にどうつなげていくかだ。
「ぼくらの強みはやはり、連携だったり、パスをつなぎながら前進するところ。そこが出せればぼくらの実力であれば、いまいる選手の顔ぶれを見れば絶対に勝てると思っている。そこを次の試合は意識していければ」
土田はこう語った。自分たちの強みを出せるか、そしてその強みを出す状況をつくれるか。試合運びのコントロールという課題を携え、次節のSHIBUYAは同じ黒星スタートのエリース豊島FCと対戦する。
(後藤勝)
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