FW深堀、2試合連続ゴールが決勝点
写真:後半にヘディングで決勝点を奪うFW深堀。
関東1部エリース豊島 2-1 流経大ドラゴンズ
関東1部第5節、エリース豊島と流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎の一戦は深堀隼平の一撃で決着した。観る者を元気づけるような、力強いヘディングシュートだった。
第1節と第2節は欠場。負傷離脱から復帰し、第3節で初出場を果たすと、初先発の第4節、東京23FC戦で今シーズンの初ゴールを決めて1-1の引き分けに貢献。そして今節、1-1で迎えた後半17分に決勝点となる2試合連続ゴールを決めて初勝利。個人としての結果がチームの成績に結びつき、深堀もエリースも右肩上がりの上昇曲線を描いている。
安間岐阜時代の経験が活きる
名古屋グランパスアカデミーの出身で、2017シーズンにトップ昇格。ポルトガルのヴィトーリアSC、水戸ホーリーホック、FC岐阜に期限付き移籍をしたあと、ザスパクサツ群馬(現ザスパ群馬)に完全移籍、そこから愛媛FCに期限付き移籍、そしていわてグルージャ盛岡に完全移籍というキャリアをたどり、今年、プロデビュー年から数えて10年目。もともと個の力で打開するスキル、そしてタテの推進力を備えたストライカーだが、この試合では中盤に落ちることなく前線に張り、相手に対する脅威となるセンターフォワードとしてのプレーが光っていた。
「狭いエリアだったり、最後の1対1で、個人で打開できる自信はある。でも、ぼくがボールが来ないからと、焦れてつくりに加わるために降りて行ってしまうと、他の選手たちのスペースを奪ってしまう。多分、最終ラインで勝負し続けて、背後を狙い続けていたところは相手のセンターバック2枚は相当嫌がっていた。そこは安間監督の時のFC岐阜(2021シーズン後半戦)でやっていたことに近い気がしている。あの半年間も巧い選手たちが揃っていて、自分はフォワードとしてスピードは負けない自信があり、相手の最終ラインと駆け引きし続けるところが求められていた。いまもそういうところを求められていて、そこは負けてはいけない」
深堀はこの日の狙いをこう語った。味方が困っている場合は中盤に降りていっていいと言われてはいるが、優れた中盤が前を向いてプレーしていたこの日はそうする必要がなく、ボールに触りたい気持ちを抑えて「数字がすべて」と割り切り、得点を挙げることに徹したという。その姿勢が、決勝点につながった。相手陣に押し込んだ状態でDF濱口から上がったボールに対し背後に出て、その勢いに乗ったままゴールに突き刺すようなヘディングシュートが決まった。
「相手がマンツーマン気味に、人に対して強く来るということはスカウティングでわかっていた。膨らむ動きで前半からマークが外れている場面は多かったし、いいボールさえ来れば決める自信があった。ボールも完璧だったし、あれはスカウティング通りの、狙い通りのいいゴールだった」
数字を残せる自信はある
まだ復帰したばかりでコンディションは完調ではないが「もっと走れるし、スプリントできるし、もう28ですけど、もっと上をめざしてやっていきたい。数字を残し続けていくしかないが、自信はあるので楽しい」と、エリース上昇の起爆剤となりそうな明るさを漂わせている。また才能豊かな選手が多いタレント軍団にあってキャプテンマークを巻き「点を取って背中でチームを引っ張る、そういう役割を与えていただいていると思う」と、その点でもやる気を見せている。18歳から23歳頃までのイキのいい若手時代にあった勢いに加えて大人としての頼もしさが見えるようになってきた。
「今日はまだ1勝目。ここから連勝していくことが大事だと思う」
深堀は次節以降に向けてこう語った。クリーンシートで終われなかったこと、なかなか2点目を奪えなかったことなどの課題を克服し、さらに上の順位を狙っていくつもりだ。
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