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写真:終了間際にカウンターでゴールを目指す刈谷の佐田。

全国社会人サッカー選手権大会ニュース

刈谷連覇ならず メンバー総入れ替えで攻勢もPKで涙

写真:終了間際にカウンターでゴールを目指す刈谷の佐田。

MATCH REPORT後藤 勝

<全社準決勝:FC刈谷 0-0(PK3-4)JAPANサッカーカレッジ>

昨年に続く連覇を狙ったFC刈谷が全国社会人サッカー選手権大会準決勝で敗退した。前日の準々決勝で勝利を収め、いわゆる〝全社枠〟での地域チャンピオンズリーグ出場権を獲得。準決勝は同じ境遇のJAPANサッカーカレッジ(JSC)との対決だったが、0-0で規定の80分間を終了。PK戦でふたりが止められる結果となり、連覇の望みは潰えた。

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JSCに許したシュートは4本で、前半はゼロ。後半開始から6分間はJSCが最大出力で攻め込み、MF本田、FW小手川、DF篠田がシュートを浴びせたが、そこ以外の時間帯はほとんど刈谷が制圧していた。

前日と同じ11人を先発させたJSCに対し、刈谷は先発メンバーを前日のそれから総入れ替え。互いに構えて守りつつ、JSCは長いボール、刈谷はドリブルを選択するという構図で進む試合は、体力的にフレッシュであることも影響したのか、刈谷の攻勢が目立った。

刈谷はキャプテンのMF尾﨑がリザーブに回り、先発した副キャプテンMF石坂の2本を含めシュートは7本。前半26分、左サイドから放ったDF石田の左足でのミドルシュート、前半39分石坂の中央から撃ったバー直撃の強烈なミドルシュート、後半12分FW新城のバイシクルシュート、そして後半15分、石坂のこの日2本目となる中央からバーを超えるシュートなど、惜しい場面を多く作った。80分の間は優勢だった刈谷にとって、PK戦での敗退は悔しい結果というほかはない。

しかしまだ明日の3位決定戦があり、地域CLも控えている。茂庭監督が「いろいろなメンバーを試しながらチームとしてのベースを上げなきゃいけない」という意図で多くの選手を起用した狙いからすれば、この準決勝での高いパフォーマンスが今後につながるものだったと捉えていいだろう。

「(3位決定戦を控えて)もちろん表彰台に乗る乗らないによって、印象というのはだいぶ変わる。最後は勝って終わりたい。(地域CLは)堅いゲームが続くはず。どれだけ失点を減らすか、どれだけ点を獲れるか、 我慢強く戦えるかというところがポイントになるんだろうと思っていたので、そういった意味では、この大会を通して我慢することを学べたのかな、と」(監督)

2021年にJFL入れ替え戦に敗れての東海リーグ降格後、研鑽を積んできた刈谷。今大会はベスト4で涙を呑んだが、地域CL、JFL復帰に向けチーム力を高めてきていることは間違いない。

【後藤勝】

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大会概要・トーナメント表

第60回全国社会人サッカー選手権大会

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