写真：ゴールを決めて笑顔を見せる及川。

MATCH REPORT後藤 勝

＜東京1部：T.U.A. 3－11 23FC江戸川＞

　前節終了までに10ゴールを記録、得点ランキングのトップに立っていた23江戸川のFW及川が7月30日のT.U.A.戦でハットトリックを達成。今シーズン得点王の座に一歩近づいた。

　この日の及川はベンチスタート。前半の終わりに熱中症で退く選手が出たことで、交代の準備をしたが、ハーフタイムまで残り数分と近づいていたことで一旦取りやめ。後半開始からの出場となった。

　出場するとわずか2分で最初のゴールを決めた。高い位置でボールを奪うとそのまま運び、あっさりと右足でネットを揺らす。さらにその4分後にもショートカウンターからのシュート。右足で撃つと見せて切り返し、左足で豪快に決めた。いきなり勝敗の行方を決定づける活躍を見せると、後半アディショナルタイムにはチームの11点目となるゴールを決めてハットトリックを達成した。

・残留争いの直接対決は23江戸川に軍配

　この日は得点だけでなく、ラストパスでも魅せた。86分、ゴール前の右寄りでボールを持った及川は相手の目を引きつけたと見るや左にパスを送り、途中出場していたMF菊地のゴールをアシスト。及川は「今、自分が点を獲れているが、やっぱり他の人も獲れればさらにいい。みんなで上げていければ流れはもっとよくなっていくと思うので、味方も意識しつつ、自分も獲れれば獲るというふうに考えていた」と、周囲を活かす余裕を保つことが出来ていた。

「シーズンが始まる前に10ゴールを目標にしたが、そこはもう獲れた。それよりもっと上の目標に向かって、得点王は絶対獲りたいと思っている」。得点王とチームの1部残留に向け、エースが残り4試合、ラストスパートに入った。

【後藤勝】

東京都社会人サッカーリーグ1部

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