東京サッカー [TOKYO FOOTBALL]

写真:N.は後半に梅原の2得点などで3-1で勝利。

東京都リーグニュース

N.、終盤かろうじて逆転

写真:N.は後半に梅原の2得点などで3-1で勝利。

MATCH REPORT後藤 勝

<東京1部:八王子 1-3 FC N.>

 75分まで1点ビハインドだったN.は途中出場FW梅原のゴールで同点に追いつくと、その2分後にMF宇宿のゴールで逆転に成功。いずれもサイドからクロスを入れていく得意の形で、その後も同様のチャンスを何度もつくり、88分には梅原がこの日自身2点目となる追加点を挙げて3-1で勝利を収めた。

 前半はサイドから長いボールをタテに入れて運び、何本ものクロスを上げていたが得点に結びつかなかった。得点の匂いはせず、冷静に攻め返してきた八王子にそのうちの1本を決められて失点。以降は八王子のリードが続いた。

 この構図がひっくり返ったのは、暑熱で八王子の脚が止まってきたことも要因のひとつ。だがさらに深掘りをすれば、八王子の体力が落ちた状況を活かせるような修正をハーフタイムに施したことが影響していた。

「崩しに行くのか、クロスを上げるのかの判断をなんとなくやってしまっているところがあった。そこで攻撃の起点を定め、どういう風に攻撃をしていくのかをはっきりさせた」(山本コーチ)

 引いて構える八王子に対し、N.はある程度余裕のある状態でボールを持つことが出来た。しかしそれによって結果的にゆったりしたリズムになると、相手ゴールに向かう勢いが削がれる。後半は相手陣にサイドから進入し、ファーサイドに入ってくる選手がシュートを撃つ回数をどれだけ増やせるかということに的を絞り、複数得点を挙げることに成功した。

「なんとなくボールを持てているし、相手もちょっと引き気味だし、ゆっくりやれば90分間で1点獲れるんじゃないかという甘いメンタリティがたぶんあった」と、山本コーチ。

 もし冬場の試合で相手の体力も集中力も最後まで続いていたら逆転出来ないかもしれない内容だった。連勝は継続したが、試合の入りをよくしていかなければいけないという反省が先に立つ、苦しい一戦となったようだ。

八王子、首位撃破まであと一歩に迫る惜敗

【後藤勝】

東京都社会人サッカーリーグ1部

PR

PR

PAGE TOP

PR


TOP

PAGE TOP