VONDSは2-0勝利も沖縄との入れ替え戦へ
写真:87分に先制ゴールを決めるVONDSのFW谷尾。
【決勝R】VONDS市原 2-0 福山シティ
ケガ明けのキャプテンDF渡辺が決勝ラウンド初先発、切り札のFW加藤も先発。守備的なVONDSがこの日は立ち上がりから積極的に仕掛け、勝って優勝してやろうというハートは見て取れた。実際、前半はそれがシュート数の多さ、決定機という形にも現れていた。
ただ、できれば前半のうちにほしかった先制点が取れずに、ゲームは拮抗したまま1点勝負に突入。それでも最後はVONDSらしく勝負強かった。0-0で迎えた87分、FKで放り込んだボールをエリア内左で篠原がマイナスに折り返すと、それをFW谷尾が泥臭く足を伸ばしてゴールをもぎ取った。
あとは自慢の守備で数分逃げ切れば勝ち点3。だが、さらに追加タイム3分。CKを得ると時間稼ぎを選択せずにゴール前に放り込んだ。「点は取りたいが、取られたくもない。うちのDF陣は前線に上がってこなかったし、相手の攻撃陣も前にいた。ただ、エリア内が同数なのでチャンスだと思った」と清原はいう。その清原が中央へのボールを頭で叩き込んで、勝利を決定づける2点目。2-0という最高の形で暫定首位に立ち、次の第2試合を見守った。
だが、その第2試合で栃木が4-0の勝利を挙げて、VONDSは勝ち点では並んでいるものの得失点差で抜かれて優勝・JFL自動昇格は叶わず2位に。JFL15位の沖縄SVとの一週間後の入れ替え戦(12月3日開催)にまわることになった。
入れ替え戦は純粋な一発勝負だが、決戦の地は沖縄。疲労を取る間もなく、すぐに過酷な移動、決戦が待つ。それでも主将の渡辺は明るく話した。「ちんすこうも、サーターアンダーギーも食べに行きたい。絶対に勝てると思っているし、僕らはいいチーム。まずはここで気持ちの糸を切らさないようにしたい」。格上相手に勝算ありの顔だった。