三原体制のSHIBUYA 3失点よりも無得点が課題
写真:東京Uに敗れて5試合未勝利となったSHIBUYA。
SHIBUYA CITY FCは7月11日、ホーム・アミノバイタルフィールドで関東サッカーリーグ1部第10節に臨み、東京ユナイテッドFCと対戦。0-3のスコアで敗れた。4月4日におこなわれた同じ対戦カードの開幕戦では0-2で敗れている相手だけにリベンジを果たしたいところだったが、またも後半に失点。シーズンダブルを喰らう形となってしまった。
関東1部SHIBUYA 0-3 東京U
ボールを握るスタイルを貫きつつ、質と量の向上を
増嶋前監督がJ2・ジュビロ磐田のスタッフとなり、三原監督が率いるチームとなったSHIBUYAにとっては、巻き返しを図ろうとする今シーズン後半戦最初の試合。暑熱下にもかかわらず守備の意識も高く、しっかりとボールを握り、持ち味を出しながら五分の状態で前半45分間を過ごしていた。特に左シャドーのMF真也加と左ウイングバックのMF宮川がボールを持つ場面が多く、セットプレーを含めて積極的に攻めていたが、決め手を欠いて無得点。結果から考えると、これが試合運びの上では痛手になった。
後半開始からSHIBUYAは真也加に替えてMF本田を投入。左から進入し、あるいはクロスを放ってゴールに迫る勢いを感じさせたが、その後、ペースは東京Uが掌握。終盤の後半34分にFW半田が背後に出るシーンをつくったものの、その直後の反撃で東京Uに先制点を許し、以後の10分間で連続失点を喫した。
気力、体力ともに消耗の激しい最終盤、最初の失点をきっかけに崩れたのは事実。しかしその事態は、そこまでの70分間で先にSHIBUYAがゴールを決めていれば発生しなかったかもしれない。敗因から今後への対策を考えるなら、むしろ無得点のほうに焦点を当てるべきだろう。三原監督はこの課題に対し、次のように改善の方向を示した。
「基本的には最後のクオリティ(の問題)。そこがリーグで優位に立てているかといえばそうではなく、もっと(チャンスの)数を増やすことを考えないといけないと試合の前から思っていた。ボールを握ることが必要だと思う」
「個でボールを入れて相手を剥がしていくのはなかなかできることではない」と、三原監督。選手間の関係でチームとして相手の守備網を破り、ゴールを陥れることが求められている。
「保持がベースにあるけれども、握ることがすべてではない。ラストパスなどゴールに直結するものが、もっと回数として多くならないといけない。そしてそこまでの過程においてもその数を増やすことが、結果につながると考えている」(三原監督)
相対的に相手の守備に対して個の力が上回りにくいのだとすると、分母を増やしていくことが解決策になる。もちろん、最終段階の勝負に持ち込むためには、背後に対する意識の強化も必要だ。
「よりゴールに迫っていくアクション、バイタルエリアでいい状態ができたらもっとゴールにパワーをもって入っていくとか、受けた選手は激しくゴールに向かう、そこは要求している」三原監督はこう語った。
東京Uが自分たちの豊富な体力を自覚して、後半に攻守の切り替えとハードワークで相手を凌駕しようとするなら、SHIBUYAは自分たちのボール支配力を自覚し、徹底してボールを動かし機を見て背後を衝くことで相手を凌駕するイメージを強化、実践していくべきなのだろう。「いまSHIBUYAにいる選手の個性だと、それ(ボール保持の徹底)をやらないと勝てない」と、三原監督。ライン間の質とボックス内の質を高めて得点を増やすべく、早急に攻撃を立て直し、次節エリース豊島FC戦に向けた準備を進めていく。
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