東京U福田監督 連覇に喜び 地域CLへ意気込み
写真:優勝を決めて拳を突き上げる福田監督。(写真:小林渓太)
関東1部の東京ユナイテッドは最終節の勝利で勝ち点を40とし、前節首位の東邦チタニウムを抜き逆転優勝、昨年に続く2連覇を達成した。福田監督は「シンプルにうれしい」と晴れやかに語り、2年連続で出場するJFL参入戦・全国地域サッカーチャンピオンズリーグ(全国地域CL)に向けては、「このチームは伸びしろがある。ここからどれだけ成長できるか」と意気込んだ。
── 優勝を決めた今の気持ちは。
「シンプルにうれしい。でも本当にまぐれで、東チタさんが失速して拾えたようなもの。12勝で優勝というのもそうそうないし、東チタさんの予想外の失速がなければ僕らは優勝できなかった」
── 8月に東チタとの直接対決に敗れた時、監督は「終戦」という言葉をつかった。実際にはあれからどういった気持ちで一戦一戦を戦ってきたのか。
「優勝を口にするのはおこがましいと思った。あの時の直接対決で勝ち切った東チタさんの強さは本物だし、僕は完敗だと思った。だけど、僕の役割は選手一人ひとりを成長させること。たとえ優勝がなくなったとしても、僕のもとで成長させてもらえると信じて集まってきてくれた選手たちだから。他人に依拠したような状況で『大逆転優勝もあるぞ』みたいなことは一度も言ってこなかったし、そのかわり、選手としての成長を捨てるな、諦めるなということで一人ひとりを鍛え、目の前の一試合、一試合に集中させた。ただそれだけ」
── 東京Uというチームが関東1部を連覇した。その意義は。
「関東リーグもだいぶプロ化してきている中で、我々は全員0円の選手たち。それこそ仕事の前に練習して、仕事に行ってという生活。僕も含めてだけど、ここまでしんどい生活をやるかというような環境。でも、それだけサッカーに対する飢えがあるからこそだと思うし、そういう飢え、成長への意欲をもってすれば相手がプロ選手であろうと、相手のクオリティさえも凌駕するんだということを見せたかった。そういった意味ではこの2連覇は僕自身にとってもチームにとっても、ものすごく意義があると思っている。去年ベテランが一斉に抜けてゼロからチームをつくり、みんなが成長して勝ってくれた。選手をたたえたいし、僕も監督冥利に尽きる」
── もう一度、全国地域CLに臨む。改めて意気込みは。
「去年のチームより今年の方が伸びしろがあるので、ここからどれだけ成長することができるか。それこそ僕の手腕にかかっていると思っている。やはり去年、このチームのフォーマット、アマチュア選手の構成・編成で、この地域CLを戦い抜くのは無理なんじゃないかと僕自身も悩んだ。実際に僕も平日1、2回しか練習に行けない状況の中でチームを率いることの是非をすごく考えた。でも、たとえグラウンドにいなくてもチームのことを四六時中考えて、スタッフの力を借りながら強化することができると思ったし、そういうチームがあってもいいんじゃないかと思った。これで地域CLを勝ち抜いたら痛快だなと思うし、アマチュアフットボーラー、アマチュアクラブとしての矜持を持った人たちに勇気を与えられればと思う」
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