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写真:後半に決定機を迎えるクリアソンの前澤。

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クリアソン、ゴール目前も無得点ドロー V字回復へ課題はフィニッシュ

写真:後半に決定機を迎えるクリアソンの前澤。

MATCH REPORT後藤 勝

<JFL:横河武蔵野 0-0 クリアソン新宿>

東京勢同士によるJFLのダービーマッチ二巡目は、両クラブにとって是が非でも勝ちたい試合だった。意地がぶつかり、気迫がみなぎる。局面ではもちろん激しい競り合いがあり、PKになりそうな場面もあったが、90分間を通してイエローカードは1枚だけ。遺恨の様相が浮かび上がらない、基本的にはクリーンな激闘だった。

特にそれが強調されたのは横河武蔵野FCのゴール前。クリアソンが時間をかけて構築してきたクロスによる攻撃でチャンスをクリエイトすると、武蔵野がこれを跳ね返していく。第三者の視点では非常に見応えのある攻防だった。しかし0-0の引き分けに終わり、クリアソンの側からすると、どうしてこれだけ攻めていて得点を挙げられないのか──と悔やまれる攻防だった。前回、JFL第8節で武蔵野に3-1の勝利を収めたその翌節から勝てなくなり、今回の第18節の前まで9試合未勝利。しかも9試合連続無得点で危機感が漂っていたところ、その重圧を跳ね除けるかのような、まったく怯えたところのない堂々とした戦いぶりだっただけに、余計に不可解な勝点1だった。

丸山代表は北嶋監督への信頼揺るがず

「いま9試合勝っていなくて、9試合得点を獲っていないというプレッシャーのなか、あれだけの振る舞いをした選手たちには、現状胸を張ってくれと伝えた。最後にもうひと転がりがあればというところでボールが味方に当たってしまったり、オフサイドになったり、PKになってもおかしくないシーンもあったが……でも引き続きやっていくしかない」

北嶋監督が言うように、ゴールが決まりかけたシーンが頻発した。国立競技場で開催した第12節いわてグルージャ盛岡戦の時点でもクロスに関しては目を引くものがあったが、クロスを用いたサイド攻撃はこの日の武蔵野戦でさらに進化し、理詰めでほぼ確実にゴールを決められるところまで到達していた。

「セキュリティとぼくらは言っているが、2次攻撃をするために、クロスが上がったその次のボールを拾う設計も作っていて、崩す人、中に入る人、拾う人、そこもみんなポジションをとり、それぞれに『ここをやっておけばいいんでしょ』ではなく、選手の意思がきちんと入っていたので、そこを含めて良かったなと思う」

このように北嶋監督が評価する攻撃のキープレーヤーが、右サイドのMF猪野毛だった。猪野毛からクロスが上がるとボールはボックス内に到達する。そこでアクションを起こせばシュートになりやすく、防がれたとしても2次攻撃、3次攻撃を仕掛けていける。

「ここ最近、練習の1対1でタテに行く方法を探っていたが、それをチャレンジ出来るシーンがいっぱいあった。思い切ってチャレンジしたらいけるという感覚を掴み、それがチャンスに繋がったことは自分にとってすごくポジティブ」(猪野毛)

戦術が個をスポイルする枷となるのではなく、個の力を引き出す装置となることが好ましい。その点、この日の猪野毛は与えられたタスクを消化しながら、頭で考えるよりも身体がひとりでに動き出すように、のびのびと良いプレーが出来ていた。

「自分は試合で力んでしまうこともけっこうあったが、今日は力まないようにと心がけながら、監督が『楽しくやろう』と言っているように、そのことを意識して楽しんでプレー出来た。それがキレのいい理由のひとつかな、と。本当に力がいい感じに抜けていて、自分でイメージした通りの動き、タッチが出来たことが一番良かった」

そのクロスがボックスに通り、チャンスとなったにもかかわらず得点に至らなかった。しかし、10試合連続の無得点にもめげてはいない。「中断からの1カ月、ネットが揺れるまで仲間と磨き続けたい」と言い、猪野毛は前を向いた。

【ハイライト】横河武蔵野 0-0 クリアソン

どこまでも前向きな選手たち。北嶋監督はそこに手応えを感じている。

「彼らがちゃんと男として振る舞える選手たちだということが強い。球を持つのも、球を差すのも、球を蹴るのも覚悟が必要なので。こういう風に画を描いて、こういう風に攻めていくというものは、もう多分選手みんなが理解していると思う。あとは戦術ではない部分、個の質のところをどう上げていくかに選手一人ひとりが向き合うべきという声が選手から出てきたことをすごくポジティブに捉えているし、そこに尽きるかなと思う。ここで下を向かないでやれるのがクリアソン。こういう時こそ、明るく元気にやっていきたい」

V字回復に向けた準備は整っている。あとはフィニッシュを決めるだけ。サマーブレイクの課題がはっきりした、真夏の夜のダービーマッチだった。
(後藤勝)

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