クリアソンが決勝へ 東京Uは敗退 天皇杯予選
写真:90分に決勝ゴールを決めて駆け出すクリアソンの池谷。
天皇杯東京都代表を決める「東京都サッカートーナメント」は23日、北区・味の素フィールド西が丘で準決勝2試合を開催。第1試合は学生代表の明治大学(関東大学1部)が社会人代表の東京ユナイテッド(関東1部)を2-0で破り、決勝進出。第2試合は社会人代表のクリアソン新宿(JFL)が学生代表の法政大学(関東大学1部)を3-2で退け、大会2度目の出場で初の決勝進出を果たした。
決勝は5月7日に同会場で14時キックオフ。勝利チームが東京都代表として天皇杯に出場する。明治大学は2019年以来の出場を目指し、クリアソンは初出場をかけて挑む。
クリアソン、池谷が90分に決勝点 法政に3-2勝利
延長戦も見えた90分、クリアソンはこの日キャプテンマークを巻いてフル出場した池谷が劇的ゴールを決めて、決勝への切符をつかんだ。
法政大学にボールを握られる時間は長かったが、守備陣が失点しても大崩れせず、アタッカー陣は試合序盤、前半終了間際、そして試合終了直前と大事な時間にしっかりと集中力を発揮して得点を挙げた。
先制点は12分、池谷が前線に流れたボールを懸命に走ってラインを割りそうなところをスライディングで生かし、そこからCKを獲得。そのCKから池谷がPKを獲得すると、ベテランの岡本が決めて先制した。その後、36分に一度は同点に追いつかれたが、前半ロスタイムに相手DFがGKへ戻したバックパスをFW赤井が詰めてゴールにつなげ、勝ち越しに成功。
後半は早い時間にミドルシュートを決められて2-2となったが、そこでも相手の勢いにのまれずしたたかに戦って終盤を迎え、1点勝負の90分。西山のゴール前に入れたロングボールを途中出場の伊勢が頭で落とすと、長身のFW赤井の背後にあったスペースに池谷が駆け込み、ワントラップから落ち着いてゴールに蹴り入れて決勝点。池谷の学生にも劣らぬひたむきな走りが、先制点を生み、そして最後には決勝点。初の天皇杯出場へあとひとつに迫った。
【動画ハイライト】
・東京ユナイテッド 0-2 明治大学
・クリアソン新宿 3-2 法政大学
東京都サッカートーナメント 準決勝
- 東京ユナイテッド 0-2 明治大学
- クリアソン新宿 3-2 法政大学