南葛、DF大森のヘディング弾も及ばず 優勝消滅で全社へ照準、成長を
写真:後半にDF大森のヘッドで1点を返す南葛。
関東サッカーリーグ1部はいよいよ大詰め。残り4節となった9月5日と6日の週末は各地で第15節が開催され、東邦チタニウムと東京ユナイテッドFCがそれぞれ勝利を収めて1位と2位を堅持する一方、3位の南葛SCはエリース豊島FCに敗れてリーグ優勝の可能性がなくなった。逆転を信じて意欲的に戦ってきた南葛だが、今後は全国地域サッカーチャンピオンズリーグ出場権獲得がかかった全国社会人サッカー選手権大会に照準を合わせ、さらなる向上を志していく。
関東1部南葛 1-2 エリース
大雨に見舞われた6日のAGFフィールドでは、エリースの安定した試合運びに南葛が屈した。試合全体を通じて南葛がボールを支配する時間が長かったが、要所でエリースのクロス攻撃でゴールを奪われ、残り30分までに点差が開いた。しかし諦めない南葛は後半30分に右コーナーキックからセンターバックのDF大森が豪快なヘディングシュート。頭を振り下ろすような大根斬りでネットを揺らし、1-2と1点差に詰め寄った。この直後に退場者が出てひとり少なくなったエリースに対し南葛は攻勢を強めるが、4-4-1の布陣を敷きながら前に出てくる相手を崩しきれず、同点には至らなかった。
2失点を含め反省するところはある。ただ悪い内容の試合ではなく、リーグ優勝の可能性がなくなってもまだJFLへの道が断たれたわけではないこともあり、南葛に下を向く雰囲気はない。7月12日の第10節EDO ALL UNITED戦以来の今シーズン2点目となった大森のゴールという収穫があったこともその一因かもしれない。相手の守備を崩せない時に頼みの綱となる、そんなセットプレーを磨いておきたい南葛にとっては、一筋の光となる好材料だった。大森はあの1点を次のように振り返った。
「前半からセットプレーが多かったが、今日はボールがちょっと重く、多分ファーには来ないだろうと考えた。練習では自分の立ち位置はファーサイド。ハーフタイムに自分からニアに入っていいかと伝えに行き、やっと1本取れたという感じだった」
このゴールのアシストは途中出場のFW大前。ふだんのキッカーは岡島であり、キッカーも違えばターゲットの立ち位置も違う、リハーサル通りではない形での反撃弾だった。大前からはふわりとしたボールが来るだろうという、日頃の観察を活かした大森の予測が効いていた。だがやはり流れの中でゴールを奪えなかったことは反省しなくてはいけない。大森は続けてチームの課題に触れた。
「ああやって真ん中を堅く閉められた時にどう点を取るかは以前からの課題としてあった。最後のパスとかシュートの精度に関してはこれからも取り組んでいき、全社で勝てるようにしていかないといけない。雨は別に関係なく、どんなグラウンドでも自分たちのサッカーをするように毎日練習しているので、やっぱりブロックを敷かれたところでどうやって取るかが課題だと思う」
チームとしては南葛らしいハーフコートゲームに持っていけなかったこと、大森個人としては相手のFW深堀に収められて良い状態をつくられたことなどほかにも反省が残るが、これらはあと3試合のリーグ戦で改善していきたいところだ。
「リーグ戦もあと3試合となったが、全社に向けて、その全社で勝てるようなチームをつくり上げていきたい。全社からしかJFL昇格への道がないので、リーグ戦を捨てたわけではないが、しっかりと全部勝って、チームが向上するために毎試合をやっていきたいと思う」
大森は昇格への決意をあらためてこう述べた。JFLに続く道がひとつとなり、より状況がシビアになった分、そこにかける集中力は増す。成長を重ねて強くなった状態で全社に行きたいという想いが、大森ら南葛の選手たちを包んでいた。
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