八王子、後半にPKで逆襲も及ばず
写真:後半早々にPKを獲得した八王子の渡部。
東京1部八王子 1-3 早大ア式FC
東京都社会人サッカーリーグ1部で未だ勝利なし、2分10敗と苦しむ八王子FCは9月20日、早稲田大学東伏見サッカー場で第13節に臨み、早稲田大学ア式蹴球部FCと対戦。1-3のスコアで敗れた。クロス、ハーフレーンを経由したパスワークなどでサイドから攻めてくる早大に対し、八王子はその攻撃を予測してよく一次攻撃を防いでいたが、前半19分と32分にそれぞれこぼれ球を押し込まれて失点。後半5分に渡部碧がPKを決めて1点差に迫ったものの、後半12分に左サイドからヨコパスをつながれ中央を陥れられて勝ち越し点を許し、今シーズンの初勝利はならなかった。
「週1回しか活動していないなかで練習試合でやりたい形などをいろいろと決めているけれど、その練習試合でもあまりうまくいっていない部分が目立つ。不安を抱えながらの公式戦、相手も早稲田さんで、学生で勢いもあって巧さも運動量も自分たちよりある相手に何もできないという印象が、特に前半は強かった」
守備の構築に成果も攻守のバランスに苦慮
こう語るのは、この日はベンチスタートとなったキャプテンのMF石川。まず失点を避けるという意識か、二次攻撃で失点していても守備そのものはよい構築をしているように映ったが、守備一辺倒になってしまう辺りに不足を感じたようだ。
「特に今日のスタメンでは中盤に運動量のある選手がいたので、その選手たちには負担がかかるけれど、ちょっと運動量は増えるが、タテとヨコとスライドして個人個人で補いながらやれなくはいないかな、という印象はあった。でもずっと守って90分戦っていたら、足が出なくなる場面が時間の経過とともに出てくるので、もう少し自分たちの時間をつくりながらというのは、特に自分が入ってから(後半15分以降)は意識はした」
攻撃を遂行する能力がないわけではないが、その力をいつどのタイミングで使えばいいかの判断が難しいのだろう。特に今節のように強い相手と対戦した時であればなおさらだ。石川は「頑張れる選手が多いが、一番力を発揮しないといけないポイントはどこなの? と言った時にまだまだわかっていない選手が多い」と、攻守のバランスの取り方を含む試合運びの難しさが課題となっていることを明かした。
その意味では、攻撃寄りに振った後半5分にMF渡部碧が左から仕掛けていき倒されてPKを獲得、これを自ら決めて1点差としたことは今後に向けての好材料だ。
「4バックのウイーク(弱み)が強く出てしまう練習試合や公式戦が多かったので、このところ5バック気味の3バックにトライしていたが、早稲田さん相手に引いているだけでは自分たちのやりたいことは何もできない。後半勇気を出して4バック(に変更)、というところでああいうシーンが出てきたので、今日は負けたけどいい収穫だったのかなと思う」
来期に向け自分たちの時間をつくる積み重ねを
今シーズンが始まった頃に比べると、決定機に決められず上を向いてしまうシーンが多いことを石川は認めた。「昨年より我慢できたり守れたりするシーンが増えてきている」(石川)と、守備の構築に成果があらわれてきているものの、チーム内でも得点増は喫緊の課題。活動が週一回でなかなかチーム状態の改善に難しいところはあるが、点を獲るためにも自分たち主体の時間帯を伸ばしたいところではある。
この先の残留争いがどういう展開を見せるかはまだわからないが、貴重な公式戦の1試合1試合をこなすだけでなく、良質の体験にしていかないともったいないことは確か。石川は「失点したくないから蹴っ飛ばすシーンが今シーズンは目立っているが、それだと来期に向けて何も残らないシーズンになってしまう。なるべくつないでというトライはするけれど本当に危ない時は蹴ってしまっていいと思うし、そこの使い分けは少しずつ変えていかないと」と、試合を通じて成長していきたい旨を語った。1部のグレードで競うべく、八王子の奮闘が続いている。
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