監督ラストマッチで引間が先制ゴラッソ 三菱養和
写真:先制ゴールを決めて駆け出す養和のMF引間。
東京1部三菱養和 2-1 R.F.C Tokyo
8月31日付で40年以上務めた三菱養和会を定年退職する漆間監督。その監督の「ラストマッチ」と銘打った試合で負けるわけにはいかない。主将の関野は「盛大にやろうということでたくさん人も呼びかけて、でも、まずは勝利をということでゲームに入った」。
選手たちからは気迫がみなぎっていたものの、5位につけるRFCに勝つのも簡単ではない。ロングスローやセットプレーの圧力に遭い、バーをかすめるシュートを浴びるなど先に冷や汗をかいた。養和も前線で吉井や小口がシュートを放ち応戦するもののゲームは膠着。
そんな緊迫した状況だからこそ裏をかいたトリックプレーが効いた。それを一発で仕留める10番の引間も「持っている」選手なのだろう。
33分のCK。相手GKの周囲にあえて人数を揃え、ゴールに直接向かうボールを蹴ってそのまま押し込む形。そう見せかけて…直前にファーサイドの引間がくるりと反転して密集を抜け出し、ぽっかり空いた後方のスペースに入りなおすと、そこにキッカーの佐藤がいいあんばいのバウンドボールを供給。それを10番はダイレクトボレーできれいに突き刺した。
「今シーズンが始まってから漆間さんの終わりというのは常に僕の頭のなかにあり、今までの恩返しをしたいという気持ちがあった。一緒に喜びたかったので良かった」と引間は静かにうなずいた。
先制点を機に養和は躍動。後半は前のめりのRFCに対してアタッカー陣が背後を果敢に突いていき、59分には秋元のスルーパスから小口がドリブルで強引にDFをかきわけながら貴重な追加点を挙げた。守備陣も監督へ勝利を届けるために、ゴール前で身体を張り、GK畚野も正しいポジショニングで相手の決定機を弾き返した。
79分にCKから1点を返されたものの、終盤はベテランのMF後藤、FW木村、MF波多野もピッチに揃い、特に木村が果敢にゴールへ向かって会場を沸かせながら歓喜のタイムアップを迎えた。試合後には漆間監督を全員で胴上げして花道を飾った。
今後のチーム作りについて引間は「特に後任などは決まっていない。漆間さんが時々来られる時はみてもらうことになるが、養和のサッカー自体がぶれることはないので今まで通りにやっていければと思う」と前を見据えた。
東京都社会人サッカーリーグ1部

