写真：VONDSは加藤のゴールで1－0で勝利。白星スタートを切った。

　来季の日本フットボールリーグ（JFL）参入をかけた「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2023」は22日、1次ラウンドを突破した4チームによる決勝ラウンド1日目を栃木県グリーンスタジアムで開催。関東勢同士の対戦となったVONDS市原（千葉）とジョイフル本田つくば（茨城）は、VONDSが後半に加藤勇司が挙げたゴールを守り切り1ー0で制した。1次ラウンド3戦全勝の栃木シティ（栃木）は1－2で福山シティ（広島）に競り負け、黒星スタートとなった。

　1日目を終わって首位は勝ち点3（総得点トップ）の福山シティで、2位は同3のVONDS市原。3位に栃木シティがつけ、4位につくばFCとなっている。

　決勝ラウンドは4チームによる総当たりのリーグ戦で、11月22日、24日、26日の3日間にわたって開催。最終成績1位は来季のJFLへ自動昇格、2位は今季JFL15位との入れ替え戦にまわり、勝てば昇格。今大会から最大で2チームがJFLに昇格する可能性がある。24日（2日目）の対戦カードはVONDS市原ー栃木シティ、ジョイフル本田つくばー福山シティ。

VONDS、途中出場の加藤が決勝点

　関東勢同士の一戦、手の内を知り尽くしている両者とあって、なかなかゲームが動かずに0－0の時間が過ぎた。均衡を破ったのは72分、後半からピッチに入ったVONDSのFW加藤が決めた。「僕が入って攻撃をパワーアップさせるつもりだったし、いつか誰かが決めるというより、自分が絶対に決めると思ってピッチに入った」。

　カウンターから左につないだボールをDF吉田がクロス。最終ラインの背後に飛び出した加藤が頭で叩いたボールは右のポストに直撃。だが、幸運にも跳ね返りが自らの正面に戻る絶妙のアシストとなり、右足で軽く押し込んだ。「気がついたら僕の目の前にボールが戻ってきた。日頃の行いがいいんで」と殊勲のストライカーはおどけた。

　0－0で粘りながら途中出場の加藤が決めて手堅く1－0で逃げ切るのはVONDSの勝ちパターンのひとつ。決勝ラウンド初戦でも今季のそのパターンを見事に遂行し、勝ちきった。次戦の栃木戦に向けて加藤は「次も途中出場になると思うが、僕が勝たせるという強い意志を持ってプレーしたい。少ないチャンスを決めたい」と意気込んでいた。

・栃木は黒星スタート 自慢の攻撃冴えず

決勝ラウンド順位表（11/22終了時点）

チーム	福山	市原	栃木	つくば	勝点	得失	順位
福山シティ （B1位／広島）	-		2〇1		3	1	1
VONDS市原 （2位最上位／千葉）		-		1〇0	3	1	2
栃木シティ （A1位／栃木）	1●2		-		0	-1	3
ジョイフル本田つくば （C1位／茨城）		0●1		-	0	-1	4

※決勝ラウンド1位はJFLへ自動昇格。2位は今季JFL15位と入替戦。

1次ラウンド結果

Aグループ	栃木	市原	徳島	都農	勝点	得失	順位
栃木シティ （百年構想／栃木）	-	1〇0	4〇1	3〇1	9	6	1
VONDS市原 （関東／千葉）	0●1	-	2〇0	1〇0	6	2	2
FC徳島 （四国／徳島）	1●4	0●2	-	2〇1	3	-4	3
ヴェロスクロノス都農 （九州／宮崎）	1●3	0●1	1●2	-	0	-4	4

Bグループ	福山	wyve	弘前	刈谷	勝点	得失	順位
福山シティ （中国／広島）	-	5〇2	1△1	3〇2	7	4	1
wyvern （東海／愛知）	2●5	-	1〇0	1〇0	6	-1	2
ブランデュー弘前 （東北／青森）	1△1	0●1	-	2△2	2	-1	3
FC刈谷 （全社1／愛知）	2●3	0●1	2△2	-	1	-2	4

Cグループ	つくば	福井	北海道	和歌山	勝点	得失	順位
ジョイフル本田つくば （全社2／茨城）	-	1△1	3〇2	0△0	5	1	1
福井ユナイテッド （北信越／福井）	1△1	-	2〇1	0△0	5	1	2
BTOP北海道 （北海道）	2●3	1●2	-	4〇1	3	1	3
アルテリーヴォ和歌山 （関西／和歌山）	0△0	0△0	1●4	-	2	-3	4

大会日程・試合会場等

・全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2023
日本サッカー協会 公式サイト