東京サッカー [TOKYO FOOTBALL]

写真:前半に2点目をヘッドで決めたDF宮坂。

関東社会人サッカー大会ニュース

N.は3-1逃げ切り 大学勢対決に勝ち準決勝へ

写真:前半に2点目をヘッドで決めたDF宮坂。

MATCH REPORT後藤 勝

<関東大会準々決勝:TIU 1-3 N.>

 千葉県で開催中の関東社会人サッカー大会準々決勝では東京代表同士の対決があり、EDO ALL UNITEDの敗退が決定。しかしこの試合に勝ったSHIBUYA CITY FCに加えてもうひとつの山ではFC N.がTIUとの大学勢対決を制し、東京から2チームが準決勝進出。両者ともに関東サッカーリーグ2部に昇格する可能性が出てきた。

 1回戦のザスパ草津チャレンジャーズ戦と同様、このTIU戦でもN.が前半に複数得点を決めて先行した。蹴り合い、ロングスロー合戦が続いた立ち上がりを過ぎると、徐々に落ち着いてボールを支配するようになり、16分には左から上がったクロスを逃さず、シャドーの6番MF龍前が頭で左スミに決めて先制。24分には飛距離の長い左ロングスローから2番DF宮坂が決め、前半を2-0で折り返した。

 前日は後半に入ってすぐに相手の反攻に遭い1点差に詰め寄られたN.だったが、この日は違った。後半開始とともにボールを保持しながら相手陣への進入を繰り返し、優勢を保つと54分、龍前の左からのクロスが相手に当たってこぼれたボールを右サイドから切れ込んできた7番MF宮原が左足で捉え、強烈なミドルシュート。ゴール右スミに決まり、点差を3に拡げた。

 ここからTIUが意地を見せ、75分に27番MF鈴木が左コーナーキックからグラウンダーのミドルシュートを決めて1点を返すと、その2分後にもTIUはロングスローからポスト直撃のシュート。それでも最後は途中出場したMF青木のパワフルな前線守備もあり、N.が2点差のまま逃げ切った。

【ハイライト】TIU 1-3 N.

10番千葉は手応えと課題

 キャプテンの10番MF千葉の口からは、反省をもとにした手応えと、この準々決勝でも出た課題の両方が漏れてきた。「今日は(1回戦のように)連続失点をしないことを意識して、シンプルに相手の背後を狙っていこうとした。それはよかった。一方で(2日間を通じて)3点目を決めてからの受け身になってしまう形で、今日もまた失点してしまった。そのあたりは修正が必要だと思う」。

【写真】中盤でボールをさばくMF千葉。

 2週間後の準決勝はまたも大学チームとの対決。さらに手強いだろう流経大FCに勝つべく、千葉は改善の必要性を訴えた。「セットプレーで失点しないことと、後半の受け身の状態でしっかりと守り、どれだけショートカウンターにつなげられるかをチームで共通認識を持たなくてはいけない。あとは本当に気持ちの勝負。いい準備をして、あと1勝、または2勝につなげていくか。心と身体の状態をしっかり整えて臨みたい」。

 特別な練習はせず、1日2時間の決まった練習だけで自分たちのサッカーをしっかりと構築してきたN.。加えてノックアウト方式の過酷なトーナメントである関東社会人サッカー大会が、彼らの成長を加速させている。

大会日程・結果/トーナメント表

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