東京サッカー [TOKYO FOOTBALL]

写真:試合中に指示を出すCERVEZAの石割監督。

東京都リーグニュース

セルべ石割監督 アローレ山田監督 一問一答

写真:試合中に指示を出すCERVEZAの石割監督。

 28日に行われた東京1部のアローレ-セルベッサの試合はセルベッサが5-2で勝利した。通算成績はセルベッサが8試合を終えて2勝4分け2敗の勝ち点10で、アローレは7試合を終えて4勝3敗の同12。試合後のセルベッサ石割監督、アローレ山田監督との主な一問一答は以下の通り。

石割健監督

CERVEZA FC 東京

── 久しぶりの勝利。今日はどのあたりが良かったか。

「失点しても慌てずに得点を取り返せたこと。最初の失点はうちのクリアボールを簡単に拾われて、素晴らしいクロスに、素晴らしいヘッドを決められてしまった。後半はそういった中途半端なクリアはなしにして、パスを出すところがないなら一度、外に切って守備をやり直してもいいし、逆に顔を上げられたなら、周囲も顔を出して、見えているところにパスを出してつながりを持とうと。前半得点が取れたパターンも見えている選手を簡単に使って攻撃をしたからで、自分たちは慌てず、逆に相手を慌てさせる機会を多く作れたのがよかった」

── ハーフタイムに石川選手を下げたのは。

「前半はセカンドボールを拾うにしても、相手の方がいいポジションを取っていたし、中盤でボールを落ち着けられず慌ただしかった。なかなかセンターハーフの彼が生きるサッカーになっていなかった。それに前半途中にケガ人が出てしまって、残りの交代回数も限られていたので、タイミング的には少し早かったがハーフタイムに代えた。決して彼が悪かったというわけではなく、中盤で優位性を保つことを考えて代えた」

── 後半は追いつかれたが、再び突き放して勝ちきった。勝因は。

「3、4点目が特にそうだが、相手は焦って集中力が落ちるとボールだけを見る癖がある。あそこでうちが立て続けに得点を取れたのが大きかったし、逆に相手はやられてはいけないところで失点した。やはりアローレはアローレだったなという感じ。3、4点目を慌てずきちんと取って、相手にそれほどチャンスを作らせず、ボールも落ち着かせることができた。前半の相手をみて、後半にサッカーで勝てたのが大きかった」

── 具体的にアローレがアローレだったと感じたところは。

「集中力が切れるというか。集中力は研ぎ澄ますというよりかは、いかに起こり得ることを予測して、周囲に注意を促したり、声を出したりという部分になる。でも彼らはボールだけに集中、意識がいってしまう。だから僕らは背後が取れるし、クロスも相手は全部ボールウォッチャーになるところがあるので、背中を取って、そのDFがかぶれば点が取れる。前半の得点もそうだし、3点目もそうだし、そこは若いなと感じた。逆にうちはそこをうまく突けた」


山田優監督

アローレ八王子

アローレ八王子 山田優監督

── 前節に続き失点も多く、連敗となった。

「常に攻撃を考えてやっている中で、リスク管理は絶対にやらなくてはいけないところ。ただ、その攻撃をやりきれなかったり、サイドを突破してもクロスの精度がよくなかったり、クロスを上げたあとのセカンドを拾えずフィニッシュで終われない。攻撃のお釣りのほうが大きくなるゲームになってしまった」

── 林選手を1トップに置いた狙いは。

「相手の守備のサイズを考えた時に、彼の高さ、ヘディングの強さが生きると思った。先制点を奪ったシーンが象徴的だったと思うが、あのような形が狙いだった」

── 後半連続失点など相手と点差が開いてしまった原因は。

「やはり自分たちの最後の精度。ボールの奪われ方が悪くて反撃されてしまうのは、攻撃をやりきれなかったところから始まっているし、攻撃の時は守備の形を崩してリスクを背負って前掛かりで行く。そこでシュートで終われないと切り替えも遅くなってしまう。その認識の甘さ、リスク管理の甘さもあった。もちろんGK、CBを中心に守備陣はリスク管理をしているが、守備に切り替わった時の前線の選手と守備の選手の意思の共有、共通理解が出来たかというと、そこも課題が残る。やはり失点が立て続けに起きるのはよくないし、気づきと改善ができていなかった。とはいえ、ひとつのミスを許さない、それをゴールにつなげてくるセルベッサさんの攻撃を僕らはもっと勉強して、対応できるようにならなくてはいけない」

── 本来はどんなゲームに出来ればよかったか。

「お互い4-2-3-1のミラーゲーム。相手は試合によって多くの選手が入れ替わることもないし、関係性や技術が高いことも理解していた。だからこそ、自分たちは個人の仕掛け、切り替え、関係性で攻略する。そういったところをもっとトライしたかった。失点して下を向いて後ろ向きなプレーが多くなってしまうのは一番よくないこと。そこはゲームの中で起きた問題に対して、選手が真摯に向き合って改善できるようにならなくてはいけない。メンタルも含めて次に向かっていきたい」

── そういったメンタルは若さなのか。

「そこは若さというより選手の性格、一人ひとりのサッカーへの向き合い方、気持ちの部分が大きいと思う」

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