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写真:今季東京武蔵野Uの指揮を執る石村監督。

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武蔵野 石村新監督「攻撃的なサッカー継続」JFL12日開幕

写真:今季東京武蔵野Uの指揮を執る石村監督。

 昨季JFLで6位の成績を収めた東京武蔵野ユナイテッドは12日にホームで開幕戦を迎える。チームトップの10得点を挙げたFW梁賢柱が他クラブへ移籍するなど主力が数名抜けた中、今季ヘッドコーチから監督に昇格した石村氏に現状の戦力、今季の意気込みを聞いた。

石村俊浩(いしむら・としひろ)

54歳・山口県出身。長くクラブ下部組織の横河武蔵野FC U-15、U-18などの監督を務め、アカデミー統括も歴任。2022年にトップチーム(JFL・東京武蔵野ユナイテッド)のヘッドコーチに就任し、今季からは監督に昇格。日本サッカー協会A級ライセンス保持。

去年よりもいいスタートが切れている

── 一昨年の残留争いから去年は6位と躍進した。一方で、その好成績の影響もあって主力選手数名がステップアップ含めて他クラブに移籍した。今季を戦う現状の戦力をどうみているか。

「チーム得点王のFW梁賢柱であったりGK真田、それにFW松澤、田口、DF杉山など何人かの主力が抜けて最初は『さあ、どうしよう』と思ったが、一方で骨組みとなる選手はある程度残ってくれていて、そこにどういう補強ができるかなという中で、バランス的にもポジション的にもいいレベルの選手が補強できた。元々、特定の選手に頼って得点を取ってもらうという考えはないので、去年はFW梁だけでなく川戸が7点、澤野が6点、石原も5点。一番特徴的なのが右SB鳥居と左SB小林がそれぞれ4点ずつ取っていること。要はどこからでも得点が取れるサッカーを目指していたので、そういった意味では選手は多少変わったが、去年の今頃よりも確実にいいスタートが切れているし、去年のサッカーをブラッシュアップして、ボールを支配してゲームを支配する攻撃的なチームを作っていきたい」

── ご自身は去年ヘッドコーチで、今季は依田監督の退任を受けて監督に昇格した。

「自分は今まで武蔵野のU18、U15といったアカデミー(下部組織)を長い間指導してきて、去年からトップのHCを任された。本当は一年間だけのつもりでいたが、依田の退任、それに去年は練習の構築、メンバー選定などの大半を任せてもらった部分があったので周囲からも『何とかやってくれないか』という推薦をいただいた。自分としてもチームが今季掲げる『原点回帰』、この地域でもう一度軸を持ってやる、下の世代との融合、そういったことをテーマに掲げながらトップチームを作っていきたいという思いがあったので、頑張ってやってみようと思った」

写真:ベンチから戦況を見る石村HC(左端)と依田監督(右端)。

昨年ベンチから戦況を見る石村HC(左端)と依田監督(右端)。

── 去年はこれまでの比較的、縦に長いボールを多用するサッカーから、足元でつなぐサッカーにシフトした印象があった。そこは変わらず今季も継続するのか。

「そこは継続していくし、ブラッシュアップしていくつもり。僕はJFL年代、大人になってもサッカーはどんどん上手くなっていくと思っているので、プロのように決まった戦術でがっちり固めてというよりかは、ある程度の枠は決めつつも、あとは選手のインテリジェンスなんかも伸ばしていきたいと思っている。やりたいサッカーは変わらないし、そこはアカデミーも一緒で、クラブ全体としてそういうサッカーを目指すという考えでいる。もちろん縦のサッカーを否定するつもりはないし、我々もまずはゴールに直結できるならそれを選択しろと言っている。実は去年もうちはカウンターが意外と鋭いチームだったし、要は優先順位を守っているだけで、縦に行けないのであれば繋ぐ。その判断をどうできるかが大事ということは伝えている」

── ご自身は去年はHCという立場で、試合における最終的な判断、決断は依田監督が下していた。もし自分だったらこうしていた、今季はこういったところで自分らしさ、違いを見せられるかもと思うところはあるか。

「実はそれが全くない。去年、練習メニューの構築から任せてもらって、このサッカーで、このメンバーで行こうと言ったことに対して、監督は全面的に賛同してくれた。それが彼のすごいところでもある。もちろん選手交代のタイミングによって出す、出さないみたいな細かい話し合いはあったが、大きく主張が違うということはなかった。そういった意味では今季自分が監督という立場になるが、やることも決めることも変わらないし、プレッシャーも今のところは感じていない。むしろどんなシーズンになるかなというワクワク感の方が大きい」

◇開幕戦詳細/チケット情報(クラブ公式サイト)


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