東京サッカー [TOKYO FOOTBALL]

写真:後半に宮原(左端)のゴールを喜ぶN.の選手たち。

関東社会人サッカー大会ニュース

N. 準決勝突破も通過点 あくまで優勝が目標

写真:後半に宮原(左端)のゴールを喜ぶN.の選手たち

MATCH REPORT後藤 勝

<関東大会準決勝:FC N. 2-0 流経大FC>

 関東社会人サッカー大会準決勝に東京代表2チームが進出。第1試合ではSHIBUYA CITY FCがCOEDO KAWAGOE F.Cに敗れたが、第2試合ではFC N.が流通経済大学FCに勝利を収め、東京勢として唯一関東リーグ2部昇格を決めた。

 前半の半ばまではなかなか流経大の守備組織を崩せなかったが、27分にFW瀧本に替えてFW青木が投入され、前から激しくボールを追い始めたあたりから動きが出てきた。

 キャプテンの10番千葉武は「試合の入りには堅さがあった」と、序盤を振り返った。「うまくやろうとしてリズムを掴めない感じが少しあった。それよりシンプルに、今まで通り相手の背後を狙っていこうとしたことでリズムを掴み、しっかり背後をとってそのこぼれ球を拾っての1点目。あの辺から緊張が解けて、自分たちのやるべきことがはっきりした」。

 42分、右からのクロスをMF千葉剛大が後列から飛び出していきダイレクトで決めて先制。以後はのびのびとプレーしたN.が高い個のポテンシャルを発揮し、後半27分にはMF宮原が左足の直接フリーキックを右隅に決め、危なげなく白星をもぎ獲った。

 大学生同士ということで“ガチャガチャッ”と球際で競り合いがちになり、好守の切り替えが速くなる展開だったが、中央のエリアでミスをしないよう気をつけて対応。セカンドボールの拾い合いでも、相手の寄せが速いなかで安全度の高い判断が出来るよう周囲から声をかけてリスクを高めないようにするなどの対応力を見せた。インテリジェンスも含めた総合力による勝利が、一年間の成長を示していた。リーグ戦では2位だったが、関東大会を準決勝まで終えてみれば成績は東京勢で最高だった。千葉武は実感を込めてこう言った。

【ハイライト】FC N. 2-0 流経大FC

「(リーグ戦で)SHIBUYAに負けてからも自分たちがやるべきことを常に積み重ねていき、厳しい練習を積んで、チームとしての共通認識を持って、かつIリーグやトップの選手たちと様々な試合を重ねた。そこでいろいろな部分を吸収しながら、学生ならではの互いに高めあえる環境にいたからこそ、ここまで続けてきて成長出来たというところはあると思う」

 この大会のために準備をするというよりも、1年間を通してこのメンバーで積み重ねをしてきた結果、まとまりのあるチームが作れたという感触がキャプテンの千葉にはあった。

「昇格出来たことは嬉しいが、あくまでも自分たちは優勝することを目標にやってきた。これを通過点として考えて、明日しっかり優勝して、この社会人のサッカーを卒業出来ればと思う」

 昇格しなければと自分たちを追い込むのではなく、優勝を目標に据えたからこその結果。高い意識を持って臨んでいた時点で、日大の関東リーグ昇格は約束されていたのかもしれない。

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