写真：終盤に髙橋が同点ゴールを狙うが枠を捉えられなかった。

【全社1回戦】アルテリーヴォ和歌山 1－0 東京ユナイテッド

　前半の戦いに関しては勢いで上回っていたのは東京Uの方。ただ、小川のエリア内のシュートがGKのファインセーブに阻まれるなど1点が奪えなかった。普段よりも10分短い80分ゲームにおいて「先制点がものすごく大事」といった黄大俊監督。だが、その1点を自らが取る前に相手に取られた。後半開始9分、DF陣が最終ラインをはっきりと上げ切れず、その裏を突かれて、折り返しのボールを和歌山の堀野にゴールネットを揺らされた。

【写真】先制点を決められた東京ユナイテッド。

「先に失点して、うちとしてはもう取りにいくしかなくなった」（黄大俊監督）。矢継ぎ早に突破力のあるMF室崎、髙橋、ゲームメーカーの10番伊藤、190センチのFW望月を前線に据えるなど慌ただしくあの手この手を施した。ただ、一方で守ると決めた相手の和歌山の強固な守備もさすが関西王者の看板に偽りはなく、先に1点を取って守り切る戦いをまざまざと見せつけられた。

　過去2回出場のこの大会はいずれも初戦敗退で「今大会こそは」と臨んだ3回目の今回もまたしても初戦の壁に阻まれた。全国地域CL出場、JFL昇格に関して「それほど遠い位置にはないと思う」と監督は話す一方で「でも掴めそうでつかめない。やはり勝負強さが足りないんだと思う」と唇を噛んだ。

　全社経由、全国地域CL出場の道が絶たれ、東京Uの来季の関東1部残留が決まった。

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