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写真:同点ゴールを決めて駆け出す小松。

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小松の同点弾実らず PK戦で涙

写真:同点ゴールを決めて駆け出す小松。

【国体関東予選】茨城 1-1(PK5-4)東京

終始劣勢も、見せた一瞬の輝き

 前日の1回戦から比べると東京の出来はそれなりに良くなったものの、そうかといって持ち味が発揮されたかというとそうでもない。 現役大学生・流通経済大学の面々を揃える茨城の蹴って走る攻撃、その圧力、推進力の前に、東京は後ずさりが続き、何とか辛抱を重ねて前半は0-0。ただ、後半は疲労もあって脚が止まりはじめ、ボールウォッチャーとなり、自らのブロックの間隙を簡単に素通りさせて49分に失点。結局は前日の出来となんら変わりなかった。

 後半の半ばを過ぎても東京は、決定機はおろか枠内シュートゼロ。攻撃の形もつくれず、連続失点を食らいそうな雰囲気も多分にあった。だが、諦めていなかったのは選手たち。どれだけ相手に主導権を握られても、自らがシュートを打てなくても、一瞬の好機だけは見逃さなかった。「必ずチャンスがくるとみんなで意思統一はできていた。あの瞬間だけは自分たちの強度が学生を上回れたし力を出し切れた」と小松。

東京PK戦で敗れ本大会逃す

 後半31分、自陣ゴール前でCB上加世田が身体を張って奪ったボールを橋岡が持ち上がってカウンター開始。自陣から1人、2人、3人と湧き上がり、関口が右サイドを突き破って加速し、中央に折り返し。相手守備陣を引き連れてニアサイドのボールに駆け寄る瀬川が意表を突くヒールで背後に逸らすと、中央の空間はぽっかり空いた。最後は駆け込んだ小松がワントラップから冷静に左足で突き刺し同点。東京のつながりからなる見事なカウンターゴールだった。

 だが、残念だったのはここから一気に逆転まで持ち込めずにPK戦にもつれたこと。連戦の疲れ、疲労感は意外とキックの精度、極限の集中力に影響を与えるもの。1人目から太田、小松、関口、瀬川の4人が連続で決めたが、5人目の上村のキックはGKに阻まれた。対する茨城は5人連続で成功。70分ゲームの勝負は引き分けに終わったものの、最後のPK戦で力尽き、鹿児島を目指した東京の短い夏が終わりを告げた。

MF小松(東京海上)コメント
「このメンバーでもっとやりたかったのが正直なところ。なかなか人が集まれない中で水曜の練習をこなし、合宿を通してチームは出来上がってきた。昨日、逆転勝ちで、今日も同点に追いつき最後にPKで勝てば、ここからまたひとつチームとしても人としても成長して本大会に臨めるストーリーがあった。それを思うとやはり勝ちたかった」

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