東京サッカー [TOKYO FOOTBALL]

写真:試合前の集合写真に臨む八王子FC。

東京都リーグニュース

八王子、より高いレベル目指し今季に挑む

写真:試合前の集合写真に臨む八王子FC。

 今季の八王子FCはユニホームを一新し、スポンサーロゴを複数つけて東京都社会人リーグ1部に臨んでいる。競争が激化する1部に自分たちのポジションを確保しつつ、今後、出来る限り上をめざしていこうとする気概のあらわれだろう。

「やはり降格はしたくない。高いレベルでプレーしたい」(黒木監督)

 大学チームが増え、もちろん大手企業チームやプロ志向のクラブもあるなかで、生涯サッカーを楽しむことを追求する純粋な社会人クラブである八王子FCは貴重な存在だ。黒木監督は言う。

「いろいろなチームが存在するなかで、各々のライフスタイルに合ったサッカーがあると思う。八王子FCは生活のメインに仕事がちゃんとあり、プライベートの充実というところでサッカーをしっかりやる。そのサッカーが趣味レベルにならないように、高いレベルで出来るようにしたいということがチームのコンセプトとしてある。そこを第一にやっていきたい」

 毎週末、眼の前の対戦相手を上回ることに全力を傾注し、技術的にも戦術的にもコンペティティブな水準を保っているが、ベンチとピッチ内から笑みが失われることはない。全力で仕事に取り組み、いざサッカーとなれば思い切り楽しむ。「負けたからといってどんよりと沈むより、次に向けてどうしようか考えられるチームでいたい」と、黒木監督が言う姿がこの第3節でも見られた。相手のアローレ八王子にリードされる展開のなかで試合中も修正の試みは絶えず、試合後も次節以降に向け前向きな改善を話し合っていた。

アローレ、前半の2点で“ダービー”制す

 ひとつでもいいプレーをしたいというチームの意向も十分、ピッチ上の姿勢に反映されていた。敗れたもののスコアほどの実力差はなく、後半45分には相手のカウンターに対してがら空きになった自陣ゴール前で2番八島が懸命のクリアを見せ、あるいは終盤投入した21番工藤が厳しい相手の守備を怖れることなくドリブルで前に運ぶなど、随所にいいプレーがあった。

 相手によってメンバーやシステムを変えていく必要がある都リーグ1部。内容も高度で厳しい環境だが、スポンサーの支援にも勇気づけられ、同好会的な気質を残す社会人クラブとして挑んでいく準備は出来ている。
(後藤勝)

東京都社会人サッカーリーグ1部

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