東京サッカー [TOKYO FOOTBALL]


HBO TOKYO
世界へ 未来へ チャレンジ
[泉規靖代表 インタビュー]

INTERVIEW
「日本で悩んでいるなら海外へ、ぜひHBOの扉を叩いてほしい」

 海外のクラブへ選手を送り出すことをコンセプトに掲げ、これまでヨーロッパや東南アジアを中心に数多くの選手を輩出してきたHBO東京。海外挑戦をスタートさせて7年が経ち、ここからの新たなクラブの展望について、また、コロナ禍による海外挑戦の現状やHBOで海外へ行くことのメリットなどをクラブの泉規靖代表に聞いた。
(※インタビューは2020年12月に実施。聞き手はTOKYO FOOTBALL)

CONTENTS 01
今後はヨーロッパクラブとの提携にも着手

 --『海外挑戦』をクラブコンセプトのひとつとしてここ数年やってきたが、ここからの新しい取り組みや考えはあるのか。

「クラブ自体は2006年に創設して14年になる。その間、社会人チームとして7年、その後、海外へ選手を送り出すようになって7年。ここからは今までの海外に選手を送るということに加えて、新たな取り組みを3つ掲げている。1つ目はヨーロッパのクラブと直接提携すること。この7年間、海外に選手を送り続けたことで海外のクラブと繋がりができ、ドイツやスペインのクラブと提携しようという話が出ている。ドイツは6部のクラブのスポーツディレクターをOBがやっているし、スペインでは送り出した選手の評価が高く、次の選手を求められている。また、ポルトガルもHBOの関係者が2部のクラブ経営・運営をしていて、契約を手伝っていただく現地パートナーとして携わってもらっている。そういったクラブと本格的に提携、パートナーシップを結ぶことによって、トライアウトの機会が増えるし、留学やインターンシップ、ボランティアなどの枠も増える。選手はもちろんだが、指導者やトレーナーの勉強や経験にも生かせると思うので、2021年には形にしたいと考えている。

 2つ目は選手を海外のトライアウトに参加させるだけでなく、育成目的として短期留学やインターンシップなども取り入れていくこと。特に大学生は学校を卒業してから海外に挑戦したいという考えを持っている人が多いので、そのための準備として、4年間の間に一度短期で海外留学を経験させてあげたい。実際、今年(2020年)の3月には大学生をドイツに2週間ほど行かせて、5部、6部などの3チームに参加させたが、『すごく良かったし、いろいろなことを感じることができた』と言ってもらえた。また、HBOがこれまでの7年間で築いてきた海外へのルートに価値を感じてもらっている専門学校や大学サッカー部があり、今後はそういった学校とも提携して現役のサッカー部の学生や大学生を海外に送ることも強化していくつもりでいる。

 3つ目はクラブのカテゴリーをあと2つはあげたい。今は東京2部なのでまずは東京1部。できればもう一つ上の関東2部が目標。それと、HBOから海外に行って2、3年プロ選手としてプレーして、日本へ戻ってきた時の受け皿となるクラブにしていきたい。今までは海外に行く選手だけを集めていたが、7年間やって、今は海外に行った選手が日本へ戻ってきてプレーし始めている。海外でプレーした選手たちの集まり、セカンドキャリアのクラブとしても強化していきたい」

今はスペイン、マルタであればトライアウト参加が可能

 --実際、今はコロナの影響が大きいと思うが、海外挑戦・渡航に関してはどんな状況か。

「HBOはヨーロッパをメインに動いているが、国によってまちまち。ドイツは4部リーグ以下が中止になっているし、そもそも今は入国自体ができない。ポルトガルに関しては入国は可能だが、3部以下のリーグが止まってしまっているのでトライアウトやクラブへの参加は難しい。スペインに関しては入国可能で下位リーグも動いているので参加は可能。マルタも1、2、3部リーグが動いていて入国も可能。今の時期であればスペイン、マルタは行けるが、ドイツやポルトガルなどは今後の状況次第になる。実際、今はマルタに5人がトライアウトに行って、2人が内定をもらって残りの3人がまだトライアウトを受けている状況。それ以外の選手は年明けにマルタやスペインに行く可能性があり、ドイツやポルトガルを希望している選手は現地のリーグの開催次第によるが、2月以降もしくは次の夏くらいが目標になってる。したがって、今すぐに大学生などが海外に挑戦したいといった場合は、スペインかマルタであればサポートはできる」

※2021年1月1日よりドイツは入国制限措置が解除され入国可能。(記事公開時)
※ポルトガルは3部以下が再開したため2021年1月に1名渡航。

 --実力があればポルトガルの2部などを受けることも可能なのか。

「可能は可能だが、ポルトガルやスペインに関してはこちらで判断できない。ドイツやマルタなどの場合は、HBOで練習や試合でレベルを見定めて、その選手に見合ったクラブをピンポイントで紹介している。ただし、ポルトガルやスペインに関しては、まず現地のクラブのU-19の練習に参加して、そのクラブの現地スタッフが『君なら3部のこのクラブ、4部のクラブだね』と判断してもらうことになるので、こちらでは判断できない。ポルトガルはその3部、4部などのリーグが動いていないので実際に今は難しい状況にある」

 --HBOから海外に行くことのメリットは。

「ドイツ、ポルトガル、スペイン、マルタにしても現地にHBOのスタッフまたは関係者がいること。空港までの迎えであったり住居、食事、言葉、練習の帯同など現地でサポートしてあげられる。実際に今、5人の選手がマルタに行っているが、それもOBが帯同している。やはり第三者や会ったことがない人がサポートするよりも安心感がある。金額面に関しても第三者を通したりはしないので余計なコストが掛からない分、メリットはあると思う」

HBO東京:泉規靖代表

CONTENTS 02
求められるのはうまいよりも戦える選手

 --実際にHBOから海外へ行く選手は、1年目にどういったクラブに行くことが多いのか。

「ヨーロッパの中位リーグに行くことが多い。契約内容は選手のレベルによって違うが、ヨーロッパのケースで多いのが、1年目は家は付いているが給料は0。多少もらえるクラブもあるが、初年度は給料なしが多い。やはり1年目は苦労の年になる。でも、その1年目の苦労が後に大きかったとみんな口を揃えて言う。その1年でしっかりと現地のサッカー、生活、言葉、文化に慣れて、とにかくサッカーに集中して結果を出せれば2年目に好条件が付いてくる。そういったケースが多い」

 --今後はどういった選手にHBOに来てもらいたいか。逆にこういった選手は難しいというのはあるか。

「できるだけ若い選手に来てもらいたい。今年は中学生や高校生も何人か練習に来たが、若いうちに海外のサッカーを経験したいとか、将来海外でプレーをしたいなどの夢を持っている選手の応援、手助けができればいいと思っている。逆に難しいのは、戦えない選手。若い選手であればこれから育てることもできるが、クラブから即戦力として求められる年齢で戦えない選手だと難しい。海外ではうまい選手よりも戦える選手の方が通用すると言われているので、うまいのは当たり前。その中でいかにピッチの中で戦って結果を残せるか。もちろんピッチ外においても、海外は苦労の連続で、長距離のバスで移動して遠征、疲れて帰ってきた時に部屋の電気が付かない、シャワーのお湯が出ないということはざらにある。そういった時にいちいち代理人や仲介人に文句を言ったり、メンタルが落ち込んだりしてプレーに影響が出る選手の場合は、いくらうまくても通用しない。その辺はこちらからも事前に伝えるが、海外でやっていくにはうまさだけでは難しいところがある」

HBO東京

 --若い選手と言ったが大学生などはどう考えているか。

「ヨーロッパでも東南アジアでもそうだが、クラブからこのポジションに特徴のある日本人選手をほしいということが多々ある。そういったところに育成ではなく、即戦力としてピンポイントで挑戦させている。ドイツであれば5部、6部が普通だが、いきなり5部の上位とか4部を受けるということもあるし、スペインであれば3部、マルタであれば1部とか。限りなくプロ契約に近い条件で、クラブがビザを発行してくれることになる。そういった本気の勝負というのもサポートはできる。若い選手であれば育ちながら上を目指していくことになるが、大学を卒業した選手の場合は、いきなり上位リーグのクラブは無理かもしれないが、中位のリーグから2年後、3年後に、25、26歳くらいにその国の上位を狙いましょうというプランが多い」

チャンスを多く得たいなら海外に出てみること

 --すぐに海外に挑戦したいという場合でも受け入れてくれるのか。

「受け入れようと思っている。今まではHBOに入って最低でも半年間もしくは1年ほどプレーして、その選手のプレーや人間性を見て、信頼関係を築いてから海外に挑戦させていたが、やはりその選手にとってのタイミングというものがあるし、今がチャンスということもある。そのタイミングを逃してしまうと選手のためにもならない。選手のコンディションやモチベーションが高い時に行かせたい。それをこの7年やって感じた。もちろん1、2週間のプレーはきちんと見るが、今だったら1月の渡航のチャンスで行かせることになる」

 --海外挑戦を考えている人にメッセージがあれば。

「日本で悩んでいるなら海外に行ったほうがいい。海外はほとんどが陸続きで、国をまたいだ練習試合も頻繁にある。いつ、どこで、誰が見ているかもわからないし、見られる可能性が高いのが海外。さらにその中で一発インパクトのあるプレーをすれば、すぐに声が掛かるのも海外。自分のプレー、自分の価値を見せてステップアップしたい、そのチャンスを多く得たいと思うならまず海外に出てみること。そういったチャンスをHBOとしては与えることができるし、一人でも多くのプロ選手を送り出して羽ばたいてもらいたいと思っている。

 仮に自分の思い描いた通りにステップアップできなかったとしても、海外に出たことで得た経験はサッカープレーヤーとしてだけでなく間違いなく人としても成長できる。そういった選手をこの7年間で何度も目の当たりにしてきた。自分自身も40歳を過ぎてベトナム、香港、中国に仕事で行くようになり、現地の文化や人にふれることで視野も広くなったし、グローバルな考えを持つようになった。海外に行くということは人として成長させてくれる場でもあるので、サッカーはもちろんだが、人としても成長したいという思いがある方は、ぜひHBOの扉を叩いてもらいたい」

 --実際にHBOで海外挑戦をしたいと思った人は、まずどういったアクションを起こせばいいか。

「平日の午前中に品川区で練習をしているので、そこに参加してもらいたい。そこで何日かプレーを見て、スタッフと面談をして、本人の目標や想いを聞いて、国や渡航時期を一緒に決めていきたい。まずはHPからお問い合わせして参加してもらえればと思う」

◇HBO東京:お問い合わせ先
http://hbotokyo.com/event/index2019.html

HBO東京:泉規靖代表

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