SHIBUYA、力強く4発大勝スタート
写真:後半にこの日2点目のゴールを蹴り込むFW政森。
MATCH REPORT後藤 勝
<関東大会1回戦:ザスパ草津チャレンジャーズ 0-4 SHIBUYA>
「コンディションは雨の中難しいところだったけれど、選手はかなりいいパフォーマンスをしてくれた。(午前中の第1試合で)EDOが苦しんでいたところを観ていたけれど……ぼくらとしてはいつも通り力強いプレーをしてくれたなと思う。また明日頑張りたい」
時間が経てば経つほど雨量が増えていく悪天候のあとで、こう語るSHIBUYAの増嶋監督には爽やかな笑顔があった。終わってみれば4得点。ザスパ草津チャレンジャーズGKキム ハンヨンの好守がなければ5点目、6点目が入っていてもおかしくなかった。それほどの圧勝であり大勝だった。
序盤からSHIBUYAが攻め込んでいた。MF水野がチャンスをつくり、左サイドから相手陣を脅かすプレーがつづいていた時間帯の前半15分には左から進入してボックス内でパスをつなぐと、最後の横切るようなパスをファーサイドに詰めていたMF佐藤が正確に流し込んで先制。電光石火の早業だった。
しかしセットプレーやクロスでチャンスをつくるも、追加点は生まれず。先制点後の試合中、そしてハーフタイムには、増嶋監督のコーチングにも熱が入った。
その熱意に、後半の選手たちが応えた。開始して3分となった時、右CKの落下点でチャレンジャーズの選手がハンド。これで得たPKをFW政森が右足でゴール右に決めて点差を拡げると、後半13分には相手のクリアを拾ったところからの展開で転がってきたボールをまたも政森が身体をひねりながら今度は左足で左上隅に決めるゴラッソで3点差とした。
後半31分にはMF本田がスーパーなミドルシュートを叩き込んでダメ押し。水たまりだらけとなりボールが止まる時間帯にも、途中出場の渡邉千真が芸術的なドリブルでボールを運びチャンスをつくるなど、さらにゴールが決まりそうな雰囲気があったが、スコアはこれ以上は動かなかった。
しかし雨中でも自分たちから積極的に仕掛け、シュートを撃ちつづけた内容のインパクトは点数以上。これだけ強ければ過去2回の挑戦で成し遂げられなかった関東リーグ2部昇格も夢ではない。大雨に濡れながら「関東へ行こう」と歌うサポーターの声が、選手、スタッフの全身に染み込んでいた。
【後藤勝】
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