クリアソン、早々につまずき 立ち直れず
写真:開始わずか4分で失点し呆然とするクリアソンの選手たち。
JFLブリオベッカ浦安 5-1 クリアソン新宿
結果的には前半途中で雷によって中止、再試合になったことがクリアソンにとっては恨めしい。この日勝利した浦安・都並監督は「あのゲームは0-0だったが、0-3で負けてもおかしくなかった」と試合後のインタビューでこたえた。
浦安はあれから2連勝を飾り、リーグ序盤に定位置だった最下位から抜け出し現在は12位。特にここ7試合は首位の高知に敗れたものの5勝1分け1敗と絶好調。逆にクリアソンはここ7試合は1勝3分け3敗と低調な状態を抜け出せぬまま、気がつけば最下位に転落してこの日の再戦を迎えた。
クリアソンの北嶋監督は「前回と浦安の印象は変わらなかったし、僕らのやり方も変わらず。でも僕らの振る舞いがあの時とは違い、自信を失っているような。その振る舞いが相手に見えてしまった」
開始たった4分で失点。浦安にロングスロー、CKでゴールに迫られ、そして正面のFKのシュートを一度はGK浅沼が弾いたが、そのこぼれ球をあっさり蹴り込まれた。リーグ中断明けで再スタートを切るはずのクリアソンには重たすぎるつまずき。
以降は監督が「競り合い、セカンドボールの回収、そもそものところで相手に上回られてしまった」と言う通り、〝シンプル〟な戦いの場で後手にまわり、失点が膨らんだ。しかも、ミスからカウンターを浴びたり、相手にパスを譲るような形で決められるという自滅の連続失点。
0-4の状況から今季初出場のFW原田がCKを頭で合わせて1点を返したあとは、ようやくチームに活気が溢れ、途中出場の池谷がエリア内に切り込んで再三決定機もつくった。
だが、怒涛の攻撃を見せながらも次の1点が奪えぬと、逆に試合終了間際にはカウンターから5点目を失いタイムアップという、なんともやるせない幕切れ。「選手たちはまだ誰もあきらめていない」と監督は必死に言葉をつないだが、失っている自信を取り戻すのは簡単ではなさそうな大敗だった。
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