東京23、VONDSとの首位攻防戦はドロー 首位奪取ならず
写真:終了間際にPKで同点ゴールを決める東京23の神田。
関東1部の東京23FCは3日、雷雨の影響で延期となった第9節、VONDS市原(千葉)との首位攻防戦に臨み、1-1で引き分けた。0-0で迎えた78分にCKの流れからVONDSのFW谷尾に先制点を奪われたが、試合終了間際に途中出場のFW神田が自ら獲得したPKを決めて同点に追いついた。試合後の勝ち点は首位のVONDSが勝ち点30で、東京23は同29で2位。次節、東京23は8月25日に東京ユナイテッドと戦う。
終了間際にPKで同点 勝ち点1差変わらず
今季の1部リーグを席巻している東京23の攻撃力。だが、首位VONDSが相手となるとさすがに鳴りを潜めた。得点ランクトップのFW福本、10番服部がミドルシュートを放つものの、そこにいつもの攻撃の勢いは伴わない。逆にVONDSはどこか「最悪勝ち点1でも首位は守れる」というような王者の風格を漂わせ、東京23の攻撃をしっかりと受け止め、機を見て簡単に裏を突いてゴールに迫ってくる。
だが東京23守備陣も簡単には得点を与えず、スコアは動かぬまま終盤へ。1点勝負。東京23は71分にFW神田、半田といったアタッカーを入れ、VONDSも75分にFW谷尾、加藤の切り札を投じて勝負に出る。だが、ここぞという時の力強さはやはりVONDSに分が。東京23はクロス、CKといった空中から危ない場面を作られると、78分にCKの流れから最後はゴール前に上がったクロスを谷尾に頭で叩き込まれた。
それでも首位攻防戦、簡単には終わらない。後半は髙橋のシュート1本に抑え込まれていた東京23だが、追加タイム2分過ぎに左サイドでボールを受けた神田が個で局面を打開。ドリブルを仕掛けてエリア内に切り込んだところで足を引っ掛けられてPKを獲得。これを神田が落ち着いてゴール左に蹴り込んで同点に追いついた。ゲームはそのまま終了。
勝てば順位が入れ替わる首位攻防戦で勝ち点3こそ取れなかったが、勝ち点差1は維持。決して悪くはない結果で3週間後に始まる本格的なリーグ後半戦に臨む。
・【ハイライト】東京23FC 1-1 VONDS市原
・神田、強気の仕掛けでPK獲得
小松監督「勝ち点3取りたかった」
「ホームゲームだったし、勝ち点3を取りたかった。ゲームの入りは硬かったが、前半の途中から押し込む時間帯もあったし、そこでゴールを取れれば良かったが、そこはVONDSさんの守備の堅さだったり、うちのまだまだというところが出たのかなと思う。VONDSさんからしたら今日の試合は1-0で逃げ切る勝ちパターンだったと思うが、そこで諦めずにもう一度うちが盛り返せたのは、自分たちがここまで勝ち点28を積み上げてきた力だと思うし、そこは自信を持っていいと思う」
関東サッカーリーグ