東京サッカー [TOKYO FOOTBALL]

写真:アシスト王を受賞し、挨拶する東京海上の堀田。

東京都リーグニュース

東京海上堀田 アシスト王獲得

写真:アシスト王を受賞し、挨拶する東京海上の堀田。

 11月30日に東京都社会人サッカーリーグ1部の年間表彰式がおこなわれ、今シーズン12アシストを記録した東京海上のMF堀田稜がアシスト王として表彰された。

 東京海上はコロナ禍の2021シーズンに活動停止し、リーグ戦を途中辞退。その後堀田がJFL・クリアソン新宿に移籍することとなったが、2022シーズンは都リーグ1部の優勝を果たした。時をほぼ同じくして堀田は一度、現役引退を表明したが、その後引退を撤回し、東京海上へと復帰。今シーズンは再び主軸として活躍した。

 表彰式に於ける堀田は、自身が復帰した今シーズン、チーム順位が8位に終わったことについて「大きな責任を感じている」と反省する一方で、以前活動停止に陥った東京海上を励まし、救済してくれた都リーグに携わる人々に感謝を述べ、働きながらサッカーに取り組む仲間とともに一年間プレー出来たことへの喜びを語った。個人表彰ののち、堀田に受賞の感想や都リーグの魅力について訊ねた。(聞き手は後藤勝)

東京1部ベストイレブンら表彰 4年ぶりに表彰式開催

── ユニークでありグレードの高い都リーグ1部だが、このリーグの魅力をどう考えるか。

「この東京都1部は汚れのないサッカーへの愛が、多分すべての選手の原動力になっている。それによって、そういう想いを持った選手たちがカテゴリーを落としてでも集まってくるという現象が起きている。ぼく自身は大学を卒業して一線を退いたとはいえ、このアマチュアの東京都1部リーグで、着実にサッカー選手としてのレベルアップが出来たなと感じている。その“愛”という原動力で周囲を巻き込みながら、どんどんリーグとして成長していけるこの環境が、普通のアマチュアリーグにはない雰囲気だなと思っている」

── 他国の7部同士、あるいは都道府県リーグ同士で比べても異なる感じの性質を持つリーグに思えるか。

「いわゆる企業のサッカー部だけではなくて、Jクラブを標望するようなクラブチームの皆さんだったり、大学のサッカー部の皆さんだったりとか、同じサッカーではあるが向かう方向はそれぞれ別の人たちが集まってくることによって、よりプライドとプライドのぶつかり合いみたいなものが生まれて、それが本当にいい循環、この切磋琢磨を生み出しているような感じはする」

── プロリーグの場合はサッカーを仕事として、お金を稼ぐために努力を継続するが、都リーグの選手は自分たちで競技力を維持したい、レベルの高い試合をしたいという望みに衝き動かされている感がある。

「仰る通り。純粋にサッカーを少しでもうまくなりたい、勝ちたいというシンプルな想いと想いがぶつかり合っている感覚がある。ぼく個人としてはJFLと都リーグの両方を経験して感じたところは、やっぱりみんなサッカーが好きなので、スキルは高い。だからJFLに行ってもサッカーのうまさという部分では正直、都リーグのトップレベルの選手と大きな差は感じなかった。フィジカル能力をしっかり上げていくことだったり、クイックネスみたいなところでの差が一番大きかったかなという気はする」

── 毎年、このカテゴリー内で興味深いスター選手が生まれてくる。

「そうあるべきだと思うし、そうあることによって、このリーグの多様性がより高まっていると思う。今年で言えば東京23江戸川の及川選手があれだけの点を獲って、チームの順位は決して高くはなかったと思うけれども、やっぱりああいう尖った選手が出てくると、後に続けではないが、そういうモチベーションで戦える選手も出てくると思うし、すごくいい環境だと思う」

── 東京海上は残念ながら今シーズン最後のほうで順位を落としたが、来年に向けては。

「以前にもインタビューでお答えしたと思うが、都リーグのレベルはかなり高くなってきていて、過去には平日のトレーニングの量の確保が出来ればそれなりに戦えていたが、プロを標榜するチームや、うまくて活気のある学生のチームが増えてきたことによって、ぼくら(企業クラブ、社会人クラブ)もやっぱりサッカーの質だったり、サッカー選手としてのスキルアップに向き合わなければいけないフェーズが来ていると思う。そこから目を逸らさずに、そのサラリーマンフットボーラーという肩書きを逃げ道にせずに、どれだけサッカーに向き合えるか、そこにチャレンジをしていきたいなと思っている」

── 国体もあったが、リーグ戦のアシスト王も実力の証明。この個人表彰について、都リーグを代表する選手として、あらためての感想は。

「アシストは個人の表彰ではあるが、それぞれの点を獲ってくれた選手がいるので、そういう意味ではチームとしてとらせてもらった表彰だと思うし、最後のパスを送るぼくをうまく活かしてくれたチームとしての表彰だと思っている。その点は慢心せずに捉えたい。一方で、パスやクロスのクオリティは、ぼくとしては、絶対に他の人に負けたくないと思っている部分なので、こうして都リーグに戻ってきた1年目でもう一度ちゃんとスコアとして示せたというのは、嬉しいなと思っている」
(後藤勝)

東京都社会人サッカーリーグ1部

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