写真：JFL昇格を逃し3位で大会を終えたジョイフル本田つくば。

【決勝R】つくば 0－4 栃木シティ

　決勝ラウンド2日目を終わって首位に立っていたつくばだったが、最終戦は栃木に0－4で敗れて最終順位は3位。JFL自動昇格、入れ替え戦出場を逃し、来季の関東リーグ残留が決まった。

　第2戦で負傷退場した鍬田が戦列に戻れず、この試合は青木も出場停止。中盤の大事な2枚を失った影響を副島監督は「他の選手でカバーできたし、そこは問題なかった」と話したが、大一番でのプレッシャーで身体に縛りがあったのか、チームは立ち上がりから栃木の圧力に抵抗できず、18分にDF小室の自陣でのパスを摘まれると、いきなり先制パンチを食らった。

・栃木が優勝 JFLへ VONDSは2位で入れ替え戦へ

　徐々に落ち着きを取り戻した前半の中盤以降は、栃木のハイプレスを巧みなパスワークで回避しながらサイドを押し上げ、前半終了間際には熊谷がゴールネットを揺らしたが、惜しくもオフサイドの判定で同点とはならなかった。

　だが、立ち直りかけた後半開始直後にGK阿久津のファンブルから2失点目を食らうと、以降は連鎖するようにミス絡みで3点、4点と失点だけが続いた。「やはりミスが続いてしまうとそのまま失点につながってしまう」（監督）。運命をかけた一戦で致命的なミスが目立ち、積極的なつくばらしさを出せなかったことが悔やまれる。

　とはいえ2度目の地域CL出場で初の決勝ラウンドに進み、3位の成績を残し、JFLへあと一歩まで迫った。監督は「JFLが決して高い壁だとは思っていない。むしろここまで来れたことが自分たちの自信になったし、JFLは意外に近いところにあると感じることができた」といい、来年に向けては「何とかこの場に辿り着くのではなく、ここに辿り着いて何ができるかをチームでやっていかなくてはいけない。最後のこの1試合をどう突破していくかがポイントになる」と前向きな言葉で締めくくり、快進撃を見せた大会を後にした 。