宮原3戦4発 MVP級の活躍で優勝貢献
写真:決勝で2ゴールを決めるなど活躍した宮原。
MATCH REPORT後藤 勝
<関東大会決勝:KAWAGOE 1-2 FC N.>
7番MF宮原の2発がFC N.の道を切り拓いた。後半10分に同点ゴール、後半43分に逆転ゴール。いずれも右のポケットで振り抜いた左足がネットを揺らし、N.に悲願のタイトルをもたらした。準々決勝のTIU戦、準決勝の流経大FC戦に続くゴールで、今大会の成績は3戦4発。MVP並の働きで優勝に貢献した。
COEDO KAWAGOEに1点を先行され、是が非でも複数得点が欲しかった後半、相手の守備を崩したその先を仕上げたのは宮原だった。「ボールを持った時にどんどん仕掛けろと、監督から随時言われていた。自分が1点を獲ったあと、もう1点をああいう形で獲れたのは、自分の大きな成長になったのかなと思っている」(宮原)
日頃からチームとして取り組んでいた流動的に崩していく攻撃が土壇場で再現された。宮原は相手の背後をとりに行くことを意識しながら、自分がどういった立ち位置でボールに関われるかを自問自答しながらプレーしていたという。その流れで2ゴールは生まれた。この得意の形にはまれば、相手に関係なく決められるという自信があった。「あれは自分のなかでも大切にしている形。決めきらなきゃいけない形をチームのために全う出来たというのが、今日の一番良かったポイント」(宮原)
・【ハイライト】COEDO KAWAGOE 1-2 FC N.
ただ、今大会決めた4得点が己の力だけで決められたものだとは思っていない。宮原はこう仲間を称賛した。
「ゴールを決めるにあたっても、チーム全員が守備で貢献してくれたり、自分のところに頑張ってボールを運んでくれた。それがあってこその、自分のゴールだったと思っている。自分のところを起点にして攻撃を始めるというのは、この試合が始まる前から話していたこと。それをみんながブレることなく90分間体現出来たことがこの勝利に繋がった。チーム全員に感謝したい」
チームとして積み重ねてきたコンビネーションプレーの質と、個の質の高さ。その両面が透けて見える2ゴールに、宮原とN.の選手たちの不断の努力がにじんでいた。
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