東京サッカー [TOKYO FOOTBALL]

写真:ゴールを決めて笑顔を見せるSHIBUYAの政森。

関東社会人サッカー大会ニュース

政森の一撃で初戦突破 SHIBUYA劇的勝利

写真:ゴールを決めて笑顔を見せるSHIBUYAの政森。

MATCH REPORT後藤 勝

<関東大会1回戦:SHIBUYA 1-0 越谷>

 千葉県で開催されている関東社会人サッカー大会は東京代表の3チームがすべて1回戦を突破。東京都社会人サッカーリーグ1部1位のSHIBUYA CITY FCは埼玉県社会人サッカーリーグ1部2位の越谷FCと対戦し、1-0の勝利を収めた。

 前半のSHIBUYAは“普段着姿”の越谷を相手に苦戦した。巨漢の9番FW森田が前線で存在感を発揮し、周囲を衛星的に動くキャプテンの39番MF相馬がSHIBUYA最終ラインの背後を衝く。決定機はさほど多くなかったが、20分前後には長身の森田、3番DF宇佐美、33番DF福田をターゲットとする二連続コーナーキックにヒヤりとさせられた。4-4-2系のフォーメーション同士がマッチし、勢いを出せないままに45分間が過ぎていった。

 しかし後半はタテにすばやく攻めることを意識し、相手陣内の深い位置にまで押し込むワンサイドゲームになっていった。SHIBUYA陣内に攻め込まれることはほとんどなく、いつ決定機をモノにするかが焦点だった。しかし粘り強い越谷の守備を向こうに回し、1点を奪うことが出来ない。

 増嶋竜也監督は選手交代で状況を動かしていった。特に、今夏東京蹴球団から移籍加入してきた19番FW政森の投入が大きかった。14番MF本田の決定的なフリーキックを相手GK99番坪子に弾かれる場面もあったが、後半のSHIBUYAのチャンスはほとんどが3番DF大津の右からのクロスに政森が合わせる形のものだった。

 右からの攻撃が多く続いた終盤、不意に左からつくった攻撃がSHIBUYAに僥倖をもたらした。後半45+1分、キャプテンの8番MF植松が送ったグラウンダーのクロスが、ニアを塞いでいた越谷GK坪子の予測を覆してゴール前を横切ると、ファーサイドで待ち構えていた政森がノーステップで無人のゴールに決勝点を叩き込んだ。ステップアップを志し、社会人の古豪から出たエースが、ワンランク上の大会で結果を残した。

 タイムアップのホイッスルが鳴ると、信じて送り出した選手たちが結果を残すまで黙して見守っていた増嶋監督はベンチのスタッフとがっちり握手。待望の関東2部昇格に向けて一歩前進した。
(後藤勝)

【ハイライト】SHIBUYA 1-0 越谷

大会日程・結果/トーナメント表

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