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写真:選手に語りかける八王子の黒木監督。

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八王子黒木監督「個人の意識が大事」リーグ戦はあと1試合

写真:選手に語りかける八王子の黒木監督。

 東京1部の八王子は今季の残留が確定し、迎えた24日の東京蹴球団との一戦は3-1で勝利。今季初の連勝を飾り勝ち点22で暫定11位に浮上した。最終戦はTUAと戦う。試合後に黒木監督はここまでの戦いを「今季は連勝がほとんどできなかった。そこが良くなかった原因」と振り返り、来季の上位進出に向けては「個人のモチベーション、個人の意識をどれだけ高く持って日々を取り組めるかが課題」などと話した。主な一問一答は以下の通り。

── 前日に残留が決まった状況で東蹴との試合を迎え、結果は3-1で勝利した。

「ゲーム自体はどちらに転がってもおかしくなかったと思うが、中盤の勝負でうちが勝てたからこちらに転がったのかなと思う。前と後ろに関してはお互いにいいところを出しあい、消しあい、互角だったと思う。東蹴は成田選手がいなかったので、そこが大きかった。ベンチから声を出してあれだけチームを動かせるのだから、中に入ったらもっと違った結果になったのかなと思う」

── まだ最終戦が残っているが、今季は上位争いには食い込めず、結果的には残留争いになってしまった。ここまでを振り返ると。

「やはり勝てるゲーム、勝ち点を取れるゲームを落としてしまうもったいない試合が多かった。開幕戦に勝って波に乗れるかなと思ったが、それ以降あまり続かず、今季は連勝がほとんどできなかった。そこが今季よくなかった原因。今日のようにどちらに転がるかというゲームをしっかり勝っていけば、来季は上位争いに食い込めるだけのメンバーはいると思う」

── 今季の上位チーム、負けたチームとの差を感じた部分はあったか。

「一番感じたのはやはり練習回数が違う。八王子FCは社会人チームという形でやっているので、毎週活動できる保証もないし、集まった時に高いレベルでしっかりやろうとやっている。意識の部分では他のチームに負けなかったとしても、やはり毎日練習して、多くの選手が集まっているチームとの差は顕著に数字や成績に出てしまった。それと、上位3チームのセミプロ、大学生とはそもそも定めている目標が違う。自分たちももっと上を目指してという感じになれば自然と練習回数も変わってくるかもしれない」

── そういった練習量の差をどこかで埋めていかなくてはいけない。

「集団でというよりかは、個人のモチベーション、個人の意識をどれだけ高く持って日々を取り組めるかが、自分たちのような社会人クラブの課題なのかなと思う。練習を毎日やるのは『無理無理』と言いつつも、やはり少しでもいいから生活の中にサッカーのウエイトを置くことが大事。もちろんチームとしての練習も必要だとは思うが、個人がこの1試合、目の前の試合をどれだけ負けたくないか、勝ちたいと思えるか。そういった積み上げができれば、上位チームとの差も少しずつ縮まっていくと思う。

 結局、学生相手に走り負けるなと言ったところで、絶対に走り負けてしまう。だったら、どうやって勝てるかを考えることが大切。それに本当に走り負けたと感じたのは今季はN.(日大)との試合くらいで、勝てない相手ばかりではない。そういった上を目指すチームや大学生との戦いも含めて1部リーグ。いかに個人が考えて、高い意識を持って戦えるかだと思う。それにうちも社会人チームで上を目指してないというのも表向きで、心の中では常に上を目指しているし、優勝したいと思っている」

── 最終戦(対TUA)が残っている。最後はどんな形で終えて来季につなげようと考えているか。

「必ず勝ち点3を取ること。あとは得失点差が今はマイナスなので、そこもプラスマイナスゼロに持っていって今シーズンを終えたい」

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