東京サッカー [TOKYO FOOTBALL]

写真:EDOは苦しみながらも1-0でアストラに勝利。

東京都リーグニュース

EDO、苦しんだアストラ戦 今は試練こそ有益

写真:EDOは苦しみながらも1-0でアストラに勝利。

MATCH REPORT後藤 勝

<東京1部:EDO 1-0 アストラ>

 新砂運動場サッカー場でおこなわれたナイトゲームはEDO ALL UNITEDの勝利で終わった。0-0で決着するかと思われた後半追加タイム4分、FW出口が右インサイドに切り込んで上げたクロスをファーサイドでFW吉野が折り返し、FW髙田が頭で叩き込んだ。ヒヤヒヤする決定機を度々つくられ、終盤まで苦しんできたEDOが、最後の最後に勝負強さを発揮した。

 コンディションが整わなかったMF倉田とMF瀬戸を外し、いつもとメンバーが変わっていた。

 「倉田と瀬戸が体調不良でトレーニングを1日、2日休んだ。使う選択肢もあったが、他の選手も日々のトレーニングに100パーセントで取り組んでくれている以上、そこはシビアな目で見た。お金をもらってサッカーをやっている選手たちなので、体調管理も仕事のうち。体調を崩してトレーニングを休んだら自分のポジションがなくなるというシビアな文化をつくってきていたつもりなので、甘やかすことなく今日のメンバーからは外した。少し不安要素はあったが、チャンスを得た選手がよく戦ってくれて頼もしかった」(和田監督)

 アストラに対策を講じられ、守備に嵌められた形となったEDO。ハーフタイムに施した修正の甲斐なく、後半も思ったようにボールを動かすことは出来なかったが「それでも選手たちが最後まで諦めずにゴールを奪いに行く姿勢を見せつづけてくれた結果が、あのラストプレーでの得点だったのかなと思う」と和田監督が言うように、技術や戦術とは別の次元での頼もしさが垣間見えた。

 「まだ若いチームなので、こういう試合を経験していかないと勝負強さを身につけられない。そういった面では今日のゲームは選手たちのメンタリティー、チームの力強さ、勝負強さがシーズンを通して出てきた。この結果を見てそう思えたことはすごく収穫だった」

 日本代表が中東の敵地で苦しむかのような試合展開。「身体能力が高くて、壊しに行ける選手を前に置いて、そういう風にサッカーを切り替えた」と、和田監督も腹を括った。その期待に応えて途中出場の選手たちも粘り強く戦った。

 関東社会人サッカー大会を控えて10月に公式戦をする機会がなく、アストラ戦を含むあと2試合はすごく大事だと、和田監督は選手たちに伝えていたという。ノックアウト方式の関東大会はふだんのような試合が出来なくなる可能性が高い、独特の緊張感が漂うトーナメント。その決戦に向けた試練の場として、有益な新砂の夜となったようだ。
【後藤勝】

社会人クラブの意地を示したアストラ
【ハイライト】EDO 1-0 アストラ

東京都社会人サッカーリーグ1部

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