写真：ZIONは後半に竹中らがゴールに迫るも決まらず。

【東京1部】ZION 0－1 三菱養和

「先制点が大事だと思っていた」というZIONの林監督。1部に残るか、2部に落ちるかを占う大一番で、その先制点を開始5分に取られてはゲームが難しくなるのも当然だった。

　これ以上の失点はできない、勝ち点3を取るには最低でも2点が必要。焦りは攻守に影響を与え、ボールを奪いに走れば、相手の養和にとってはくみしやすくなり、それを逆手に取るようにかわされスペースを突かれる。攻撃はいい形でボールを奪えないからゆとりがなく、シンプルに前線に入れるだけでは、頼みのヨンスンも枠をとらえるシュートは打てなかった。次第に激しい守備、余計なファウルが増えていき、前半だけで名畑とヨンスンが警告を受ける悪循環。

　後半は開始からCB川里、FW竹中と前と後ろにポイントを作り、最終ラインを高く保ちながらシュートを積み重ねたが、それも個に頼りがちな面は否めず、相手の守備を崩すまでには至らなかった。結局、早々の失点が響き、最後まで得点を奪えず、ZIONらしさが出ぬまま大一番を終えるもったいない90分だった。

　ZIONは勝ち点6の18位のままで残りは4試合（TUA Biloba 東京蹴球団 GIOCO）。1部残留はこれまでになく厳しい状況となったが、林監督は「応援してくれる人たちのためにも最後まであきらめずに戦わなくてはいけない」と必死に話した。

・【ハイライト】ZION 0－1 三菱養和

東京都社会人サッカーリーグ1部

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