写真：中島（中央）のゴールで3連勝を飾ったセルベッサ。

【東京1部】CERVEZA 2－1 23FC江戸川

　試合のコントロールに長けているはずのセルベッサのゲーム運びが、この日はどうも冴えなかった。前節8失点大敗を喫している江戸川を相手に「自分たちも大量得点で」という欲が芽生えたのか。ボールを持って攻めていながら、その意欲的な背後のスペースを簡単に突かれる危険なシーンがちらほらとあり、16分には左SB川野が安易に自陣でボールを失うと、中央につながれて先に失点。

　以降、前半はトータル11本のシュートを放ちながら無得点。下位チームを相手に1点を追いかける展開で決定機を逃し続けたり、相手GKを乗せる格好となればゲームの雲行きは怪しくなっていくもの。

　しかし、後半開始5分に前線でFW中島が相手ともつれながらもボールを田仲に引き継ぐと、それを田仲が決めて同点。時間はここからまだ十分。だが、セルベッサはどっしりと構えるよりも一気に畳み掛ける選択をし、前へ前へ。ただ、それが仇となるように江戸川好みのオープンな展開を生み、逆にカウンターを浴びて決定的なシーンを作られたり、ポスト直撃のシュートを打たれるなどむしろ勢いは江戸川に傾きかけた。

　それでも最後に1本を確実に仕留めて勝ち切るあたりが、セルベッサと江戸川の差か。85分に金島の左からのクロスをFW中島が頭で鋭く突き刺して決勝点。試合後に選手たちが「でかい」と繰り返したように、内容はさておき非常に大きな勝ち点3を得て、3連勝を飾った。

・石割監督は前半の出来に不満

東京都社会人サッカーリーグ1部

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