東京サッカー [TOKYO FOOTBALL]

写真:SHIBUYAはFW佐々木の3得点などで大勝。

東京都リーグニュース

SHIBUYAは大勝で連勝伸ばす 監督一問一答

写真:SHIBUYAはFW佐々木の3得点などで大勝。

MATCH REPORT後藤 勝

<東京1部:SHIBUYA 6-0 T.U.A.>

 9日におこなわれたSHIBUYA-TUAの試合はSHIBUYAが6-0で勝利を収めた。開始直後から高い強度でプレーすることを心がけて相手陣地に押し込み、10分に右CKからDF渡邉が頭で決め、SHIBUYAが先制。

 TUAもその強度に慣れながら少しずつ出来ることを増やしていく内容ではあったが、前半の残り時間でSHIBUYAのFW佐々木がこぼれ球を押し込み、またクロスに合わせるなどしてハットトリックを達成。3点を追加して一気に勝負を決めた。

 後半は3-4-2-1のSHIBUYAに対してTUAが陣形を5-4-1にして合わせて守り、かつマインド的にも開き直ってショックを払拭したこともあって互いに得点なく推移したが、両軍選手交代が相次いだ終盤になって途中出場したSHIBUYAのMF水野の2ゴールでさらに加点、大勝した。試合後のSHIBUYA増嶋監督との主な一問一答は以下の通り。

増嶋竜也監督

SHIBUYA CITY FC

SHIBUYA CITY 増嶋竜也監督

「いい試合運びが出来た」

── 前半、立ち上がりから強度高く攻め込んで飲水タイムまでに1点を挙げたが、狙い通りだったのか、それとも、もう少し崩して点を獲りたかったのか。

「もちろん向こうも研究してきて必死に守ってくるのでそんなに簡単にはいかないというのはわかっているし、前回の試合も同様だが、やはり立ち上がりのところでもっと強度高く出来ればいいという感じはした。でも、そのなかでもしっかり点を獲れたことによって、だいぶスペースも空いてきて自分たちのやりたいことが出てきた。前半は立ち上がりこそ納得していなかったが、それ以外のところはいい試合運びが出来たと思う」

── 速いクロスに合わせる点の獲り方が多かったが、あれはチームとして狙っているものか。

「フォーメーションを(3-4-2-1に)変えたことによってワイドの選手が積極的に上がるスペースというものが生まれて、 中盤で数的優位が作れていることもあると思うが、意図した攻撃パターンとして出来ていると思う」

── 後半はTUAが5-4-1にして、SHIBUYAの攻撃を受け止めるような試合展開になり得点が途絶えた。

「まあ、あれだけ5枚で引いてきたら(崩すのは難しい)。もちろんスペースもないなかで、最後の精度のところをもう少し高く出来ればよかったが……。(TUAが)もっと攻めてきてくれるかなと思ったが、逆に引いて守ってきたので、仕方ないかなとは思った」

── それでも最後に2点を獲れた。

「もっともっと点を獲れたと思う。選手の交代をちょっと早くしすぎた部分もあり、チームのパワーとしては最後のほうに少し落ちてしまったが、でも後半に2点を獲って、しっかりゼロに抑えられたことはよかった」

「ビルドアップをもっと楽しんでもらいたい」

── 開幕戦ではEDOに敗れたが、以降は負けなしでN.にも勝っている。三すくみのような感じで1チームだけが抜け出しきれないという、リーグ戦のここまでの展開をどう思うか。

「力強く勝っているチームは、今、上位3チーム、4チーム出てきているが、ここからまた夏場になってけが人が出たり、累積、暑さで動けなくなったりとか、色々な問題が出てくるので、ここからは総力戦で多分差が出てくると思う。そういった部分はちょっと楽しみかなと思う」

── 夏場の、このハイインテンシティの戦い方の運用はどういうイメージか。

「強度高く練習もしているなかで、運動量とかそういった部分では自信を持って出来る。相手が落ちてきたところで我々がギアを1個、2個上げられるくらいの練習をしているという自信があるので、そこは、ここからどれだけ差が出てくるのかは楽しみかなと思う」

── 増嶋監督は現役時代、足もとのあるディフェンダーの魁(さきがけ)だったが、今のチームの最終ラインがどこを見て、どこにつけることが出来ているのか。そういった能力の部分をどう思っているか。

「もっともっとしてもらいたい部分もあるし、失点ゼロというのはよかったけど、ビルドアップの部分では、相手の重心がどっちに動いてるかとか、そういうところまで見えて、ビルドアップをもっと楽しめるぐらいまで行ったらおもしろいのかなと思う。今はプレッシングから逃げてしまうところがあるので、プレッシャーを受けても問題なくビルドアップが出来れば、ウチのインサイドの選手にもっとボールをつけられるとか、ボランチにつけられるというプレーも生まれてくると思う。今は3枚でやり始めたばかりなので、もっともっと要求していきたい」

── ボール保持型のサッカーで言えば、スペインやメキシコの代表級であれば相手のプレッシャーが来ていても平然とパスをつけていく。

「相手が前から一生懸命追ってきたことによって、それをプレッシャーと感じるのか、プレッシャーをしっかり受けるというメンタルにするのかによって、そのボールの最初のファーストタッチが変わってくる。 もっともっと勇気を持ってプレッシングを感じてもらいたいなというふうに思った」

── 都リーグからこういう先端のサッカーが出てくるというのは非常におもしろい。

「このカテゴリーでも出来るということも見せたいので、ウチの3バックにもっともっと要求していきたいなと思う」

【後藤勝】

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東京都社会人サッカーリーグ1部

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