東京サッカー [TOKYO FOOTBALL]

写真:ロスタイムに逆転し試合終了を迎えたセルベッサ。

東京都リーグニュース

セルべ劇勝 2失点から3ゴール EDO破る

写真:ロスタイムに逆転し試合終了を迎えたセルベッサ。

【東京1部】EDO 2-3 CERVEZA

 社会人クラブとしての意地なのか、セルべはどうもこういった上を目指すチームには強いところがある。「相手がうちの力を引き出してくれた」という石割監督のコメント通りで、いつも以上の相手の強度が闘争心を掻き立てるのか、2点を失っても立ち上がり、途中1点を返して息を吹き返し、土壇場のロスタイムに同点に追いつき、さらに逆転。劇的なストーリーを見事に完結させた。

 「個を生かすために」(石割監督)と慣れない4-3-3で挑んだ前半は、一進一退を繰り広げながらも最後の押しの一手では相手が一歩リード。31分にはMF田仲のパスミスを奪われてカウンターを一直線に浴びて失点。

 前半終盤からシステムを戦い慣れた4-4-2に戻して徐々に復元すると、後半立ち上がりには切り札のMF金島を左サイドに送り、押し込んだ。それでもいいペースでゲームを運びながらも得点が奪えず、逆に69分にはロングボール1本で背後を取られ、CB菅井がもつれた末のこぼれ球をFW吉野に蹴り込まれて痛恨の2失点目をくらった。

 これで万事休すかと思われたが、“サッカーは2-0が危険なスコア”と言われる通り、78分にCKから主将のFW中島がヘッドで1点を返すと、何やら潮目が変わり始めた。「2連敗中の相手は1点差になったことで精神的にきつくなったはず。うちはやっていることも雰囲気も悪くなかったし、最後まで勇気を持って戦えた。そこが対照的だった」と石割監督。

 迎えたロスタイム2分。得意のCKから上野のヘッドがDFに当たって跳ね上がると、ゴール前で保田が飛び蹴りで押し込んで同点。残り時間わずか、EDOも固めていたガードを緩めて最後の勝負に出たが、勝利の女神はセルベッサの方に微笑んだ。ラストワンプレー、右サイドからのスローインで密集をくぐり抜け、上野が横に流したラストパスを保田がダイレクトで蹴り入れて激戦に終止符。

 セルベッサが見事な逆転劇で勝ち点3をつかみ、3勝目を挙げた。

保田、ロスタイムに逆転呼ぶ2得点

東京都社会人サッカーリーグ1部

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