東京国体選抜が始動 福田体制で本戦目指す
写真:8月の関東予選に向けてスタートした東京国体選抜チーム。
8月に国民体育大会・関東予選に臨む、東京都国体選抜(成年)の選考会を兼ねた練習会が17日に都内でスタートした。昨年指揮を執った李成俊監督は1年限りで退任し、今年は2019年、2021年に監督を務めた福田雅氏(東京ユナイテッド総監督)が2大会ぶりにチームを率いる。
顔合わせを兼ねた初回の練習には関東1部の東京ユナイテッド、同2部のエリースのメンバーを中心に十数名が参加。東京1部からは監督が直接「バイネーム(指名)した」という東京海上の小松聖音、堀田稜、昨年の東京国体選抜でゲームキャプテンを務めた東京蹴球団の廣澤勇太、東京Uプラスの望月謙の4人が参加した。
練習はヘッドコーチの山口遼氏(エリース監督)が指揮。ロンドと呼ばれる単純なボール回しひとつにしても、パスの軌道で守備者の向きがどう変わるかなど細かく指摘しながら進め、徐々にサイズを広げてのボール回し、GKを含めた5対5、6対6の実践的なミニゲームでは攻守の切り替えや強度を盛んに求めた。選手たちは激しくぶつかり合いながらもテンポよく次々にメニューをこなし、トータル1時間ほどの練習を終えた。
近年は各クラブが選手のケガや疲労蓄積の恐れもあって国体チームに選手派遣を渋るケースが多く、監督はメンバー選考、チーム編成に苦慮するのが常。今回の招集メンバーについて福田監督は「東京ユナイテッドとエリースのブレイクスルーが出来ていない若手を中心に選び、あとは長く社会人サッカーで活躍し、リスペクトに値するベテラン社会人フットボーラーを数名を呼んだ。ここにあと数人肉付けして、若手とベテランの融合を目指したい」と話した。目標については「関東予選突破、本大会ベスト4」を掲げた。
東京は2018年に本大会出場して以来3大会連続で予選敗退しており、今回5年ぶりに本大会出場を目指す。5月、6月はメンバー選考を兼ねた練習会を行い、7月には最終メンバーを確定。8月に埼玉県で行われる関東予選に臨む。
東京都国体選抜 2023年スタッフ
- 監督:福田 雅(東京ユナイテッド)
- ヘッドコーチ:山口 遼(エリース東京)
- GKコーチ:林 晋太郎(学習院大学サッカー部)