東京サッカー [TOKYO FOOTBALL]

写真:終盤に3点目を決めて喜ぶアストラの児谷。

東京都リーグニュース

アストラ初勝利は「快勝」早大に3-0

写真:終盤に3点目を決めて喜ぶアストラの児谷。

【東京1部】早大ア式FC 0-3 アストラ

ボールへの執念 学生にペース渡さず

 2-0で迎えた後半追加タイム。相手の横パスを出足鋭くかっさらってそのままカウンター。複数人が意欲的にゴール前に殺到していき勝利を確実にする3点目をダメ押し。疲れを知らない大学生が社会人を相手によく見せるゲーム終盤の光景が、この日は逆だった。開幕から未勝利(1分け2敗)のアストラが早大に3-0の快勝だ。

 身体を投げ出すブロック、次々に飛び交うスライディング、相手ボールをマイボールに変える執念。学生にはなかったサッカーの大切な要素をアストラは90分間ピッチに散りばめた。加えて空中戦、球際の強さを発揮すればこのスコアも納得がいく。

 序盤、ボールを大切にする早大に対し、受け身にならず、積極的に前線からプレスを掛けてゴールを目指したことが奏功した。15分には得意のセットプレーを獲得し、本田の蹴った左足のCKからMF林谷が決めて先制。37分には自陣ゴール前でCB西前がボールを腕に当ててPKを献上したが、早大・佐橋の助走なしのわかりやすいキックをGK関根が「自信を持って飛んだ」と完全に読んで弾き返し、流れを渡さなかったのも大きかった。

 53分には後半から出場のFW岡村が豪快なロングシュートを相手ゴールに落とし込んで追加点を奪うと、以降は粘りの守備を前提に、長身の岡村を目掛けた空中戦、セカンドボールの争奪といった自らの土俵でゲームを進行。終了間際には本田のインターセプトからカウンターを仕掛けて、最後は途中出場の児谷が3点目をダメ押して初勝利を飾り付けた。

 今季は昨季までプレーヤーだった小松新監督でスタートを切ったが、3月12日の開幕戦の黒星から約1ヶ月半の間勝ち星に恵まれなかった。主将の関根は「新しいアストラを作っていこうとする中でなかなか結果が出なかった。今日は何とか監督のために、小松のために勝ちたかった。全員がその気持ちを出せたことが勝因だと思う」とホッとした様子で語った。
 ここからの展望については「ここからまた一戦一戦積み上げていくことが大切。最終的にベスト3に入れるようにやっていきたい」と気持ちを新たにしていた。

東京都社会人サッカーリーグ1部

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