写真：開幕戦に向けて練習をする東京海上。

　東京1部連覇を目指す東京海上はあすのリーグ開幕戦に向けて、八王子市の東京海上多摩グラウンドで最終調整を行った。今季の目標はリーグ戦連覇と昨季果たせなかった関東リーグ昇格。そのためにも村上監督は「目の前の試合を今季も一戦必勝で戦っていくことが大事。毎年メンバーを入れ替えて強くなれるクラブチームとは違い、われわれは積み上げて成長していくしかないチーム。企業チームとしての一体感を見せたい」と意気込んだ。

　今季は昨季ベストイレブンにも選ばれたGK石田が退部したマイナス面はあるものの、そのほかの主力は概ね異動もなく残留。新人も即戦力のMF高橋豪（筑波大）、仙頭勇介（同志社大）の2人を加え、何より昨季JFLクリアソンで1年間プレーした堀田の帰還が大きい。

　村上監督は「去年は堀田抜きで優勝ができたし、個に頼るのではなくチームとして勝つことが大事」とはいいつつも「彼のここに戻ってきた覚悟、このチームを勝たせいという想い、チームが掲げる目標を達成するための決定的な仕事を必ずしてくれると思う」と期待を寄せていた。

エコ・プラン戦 「自分たちのサッカーを」

　あすの開幕戦は2部から昇格した同じ企業チームのエコ・プランが相手。主将の小松は「相手の戦い方はシンプル。球際の強さ、空中戦、ロングスローなど特徴は際立っている」といい、もっとも特徴的な相手のロングスローに対しては、練習の終盤にシミュレーションをこなし、対策を講じた。

　とはいえ小松は「実際にはピッチで戦ってみないとその強度もわからないし、色々なことを想像して臨みたい」と話し、「まずは自分たち。チャンピオンとしてのおごりはないし、われわれはチャレンジャーとしてやるだけ。球際で負けず、セカンドボールを奪い切る。奪ってからは相手に合わせず、自分たちの強みであるサイドからのサッカーを出したい」と抱負を語った。

　なお、東京1部は12日に各地で7試合を行い開幕する。

東京都社会人サッカーリーグ1部

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