SHIBUYA準々決勝で力尽きる 境に0-2敗戦
写真:SHIBUYAは最後までゴールを奪えず敗戦。写真はドリブルを仕掛ける植松。
【関東大会準々決勝】SHIBUYA 0-2 境トリニタス
公式記録では前半2分。開始1分30秒ほどで境トリニタスに先制点をもぎ獲られた。1回戦でSHIBUYAが対戦したHCSフットボールクラブよりもさらにシンプルに蹴って走る境に押し込まれる苦しい展開。クリアボールを拾われ、MF荒田に強烈なミドルシュートを撃ち込まれた。それでも試合の残りはあと88分もある。時間が少ないからと焦る状況でもなく、1回戦と同様、じっくりと試合を進めるSHIBUYAが盛り返していくかに見えた。
しかし、これが容易ではなかった。境はゴムまりのように元気よく跳ねるだけでなく、強いプレッシャーをかけ、自陣内はタイトに締めるように守り、球際の強さでSHIBUYAのボールを動かすサッカーを封じようとした。システム的には10番のMF吉田を左サイドバック的に配置する4バックを基本としながらも、右ワイドを務める8番のMF菊地の位置どり次第で3バック状に姿を変え、厚みをつくる。ただSHIBUYAも果敢にラインを上げ、DF大村が左サイドの前に進出すると陣地が増える。14分にはDF國廣がミドルシュートを放つなど反撃の気持ちを見せた。
後半は1回戦同様、単騎での突破力が高いMF宮崎らを投入して打開を図るが、ボックス内に入ってからの最後の詰めが甘く、境の背後を衝く決定的なパスを通すことが出来ない。残り時間で追いつけるか否か、攻めつづけていたSHIBUYAに一瞬の隙が生じる。後半14分、自陣でつないでいたボールを奪われ、途中出場のFW中根にダメ押しとなる追加点を許した。失点場面を除けば悪いパフォーマンスではなく、攻撃もフィニッシュを除けば奮闘していたSHIBUYAだったが、やり直しの効かない一発勝負をものに出来ず、勢いのある境に屈するかたちで今大会の敗退が決定した。
(後藤勝)
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関東社会人サッカー大会 準々決勝
- SHIBUYA 0-2 境トリニタス
【得点者】
2分 荒田 楓河(境)
59分 中根 雅也(境)
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