浦安が劇的勝利 栃木ドロー 3チームに昇格の可能性/全国地域CL決勝R
写真:決勝ラウンド初勝利を挙げた浦安。
来季の日本フットボールリーグ(JFL)参入をかけた「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2022」は25日、決勝ラウンド2日目を埼玉県・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で開催。初戦を白星で飾った栃木シティFC(栃木)は沖縄SV(九州/沖縄)と戦い、最後まで得点が奪えず0-0のドローに終わった。初戦を引き分けたブリオベッカ浦安(千葉)は後半追加タイムにMF上松瑛が決勝ゴールを奪って1-0でFC刈谷(東海/愛知)に勝利した。
2日目を終わって栃木と浦安が勝ち点4で並び、得失点差で1位が栃木、2位が浦安。続く3位が同2の沖縄、4位が同0の刈谷となっている。2連敗の刈谷はJFL昇格の可能性が消滅し、1位栃木、2位浦安、3位沖縄にそれぞれ来季のJFL昇格、決勝ラウンド敗退の可能性がある。
27日(最終日)の対戦カードは第1試合が沖縄-刈谷、第2試合が浦安-栃木。なお、浦安-栃木の関東勢同士の対戦により、どちらか1チームは必ず来季JFL昇格を果たすことになる。(※2チームの可能性もある)
【決勝R】沖縄 0-0 栃木
栃木、疲労濃く得点奪えず
勝てば2連勝となり、JFL昇格(※6年ぶりの復帰)が決まる栃木だったが、沖縄のゴールを割れずスコアレスドロー。前半こそショートカウンターからFWチョ・ヨンチョルがシュートに持ち込むなどイーブンの展開を見せたが、途中からは連戦の疲れが顕著で、第1戦で見せたようなアグレッシブなパフォーマンスを披露できず。
後半は概ね沖縄にペースを握られたまま時間が経過し、終盤も特にリスクを冒すこともなく無難に守る形で最低限の勝ち点1を積み上げた。第3戦は引き分け以上で2位以内・JFL昇格が確実となる。第1戦、第2戦と引き分けた沖縄も最終日に可能性をつないだ。
【決勝R】浦安 1-0 刈谷
浦安、最後に上松が決勝点 空中戦生かす
初戦で見せたゲーム終盤の空中戦、パワー攻撃をこの日は開始から踏襲した浦安。刈谷のゴール前に再三クロスを入れて、そこに上背のあるFW村上、井上が飛び込んだ。だが、井上が再三の好機を頭で決めることが出来ず0-0のまま推移。
終盤は刈谷の反撃に遭って危ない場面もあったが、何とか持ちこたえると最後に歓喜の瞬間が待っていた。追加タイム3分、左から平野が上げたクロスを相手GKが弾き、そのこぼれ球を途中出場の上松が左足で豪快に蹴り込み決勝点。貴重な勝ち点3を挙げて最終日の栃木戦にJFL昇格(復帰)をかけることになった。敗れた刈谷は2連敗となり1年でのJFL復帰の望みがついえた。
全国地域CL 決勝ラウンド順位表【11月25日】
チーム | 刈谷 | 沖縄 | 浦安 | 栃木 | 勝点 | 得失 | 順位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
FC刈谷 (A1位/愛知) |
- | 0●1 | 0●2 | 0 | -3 | 4 | |
沖縄SV (B1位/沖縄) |
- | 0△0 | 0△0 | 2 | 0 | 3 | |
ブリオベッカ浦安 (C1位/千葉) |
1〇0 | 0△0 | - | 4 | 1 | 2 | |
栃木シティFC (2位最上位/栃木) |
2〇0 | 0△0 | - | 4 | 2 | 1 |